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カワヤツメ ヤツメウナギ目・ヤツメウナギ科



カワヤツメ


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標準和名 カワヤツメ (川八目)
分 類 ヤツメウナギ目・ヤツメウナギ科・カワヤツメ属
学 名 Lethenteron camtschaticum / Lethenteron japonicum
英 名 Japanese lamprey
分 布 ユーラシア大陸の北部沿岸域など
生息環境 河川や湖、沿岸など
全 長 40~60cm 程度
別名・地方名 ヤツメ、カギヤツメ、ウナギ(混称)など
保護状況 環境省レッドリスト・絶滅危惧種Ⅱ類
カワヤツメはスカンジナビア半島東部からシベリア沿岸を経て、ベーリング海やオホーツク海、朝鮮半島辺りにかけてのユーラシア大陸沿岸域に分布するヤツメウナギで、アラスカからカナダのアンダーソン川辺りにも分布している。
国内では茨城や島根辺りから北に分布していて、日本海側や北海道などに多いとされている。

体は所謂ウナギ型で細長いが、口には顎がなく、丸い吸盤状になっている。
背びれ、しりびれは尾びれに繋がっていて、胸びれと腹びれはもっていない。

体色は、背側は暗い青色で、腹側は白く、第二背びれの先端と尾びれは黒い。
眼の後方には7対の鰓孔があるが、これらが一列に並んだ眼のように見えることから「八目(ヤツメ)」の名前が付けられている。
また、外鼻孔は頭部背面にひとつ見られる。

スナヤツメのように淡水性ではなく、成魚は海で生活しているが、春から夏にかけては、サケなどのように産卵のために川の上流へ遡ってくる。
産卵は平瀬の礫底などで行われ、直径1mm程度の卵を産む。

孵化した仔魚は泥が堆積している下流へ下り、穴を掘って、デトリタスや珪藻類などを食べて成長するが、ヤツメウナギ目の幼生はアンモシーテス幼生と呼ばれるもので、口の吸盤ももっていない。

変態は2年を過ぎる頃からはじまると言われていて、成体となった後、海へ下っていく。
海での生活の様子などは詳しく分かっていないが、成魚は吸盤状の口で魚などに吸着して寄生し、血液や体液、肉などを腺液で溶かして食べるほか、小魚を食べることもあると言われている。

北海道での遡河は春と秋に見られ、春の遡上したものはその年の夏に産卵し、秋に遡上してきたものは、越冬した後、翌年の春に産卵するものがいる。
成魚の寿命は2年程で、産卵の後は死んでしまう。

カワヤツメは産卵のために遡上してきたものを漁獲し、食用に利用されている。
蒲焼や鍋物、味噌汁のほか干物などの加工品にも利用され、ビタミンAも多く、美味しいものとされている。

近年は河川改修などによって産卵場所がなくなってしまったり、ダムなどによって遡上が拒まれ、カワヤツメの生息数は激減している。
現在、カワヤツメは環境省のレッドリストで絶滅危惧種Ⅱ類に指定されているが、自治体によっても絶滅危惧種に指定される状況になってしまっている。
また、ロシアの一部などでは河川の汚染などにより、地域的に絶滅が危惧されているところもある。

尚、カワヤツメは湖などの淡水域に陸封された集団もいるとされている。