サヨリ

サヨリ ダツ目・サヨリ科



サヨリ


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標準和名 サヨリ(鱵、細魚、針魚、針嘴魚、水針魚、竹魚)
分 類 ダツ目・ダツ亜目・トビウオ上科・サヨリ科・サヨリ属
学 名 Hyporhamphus sajori
英 名 Japanese halfbeak
分 布 樺太から日本や朝鮮半島、台湾など
生息環境 沿岸や内湾など
全 長 30~40cm 程度
別名・地方名 サイラ(高知)、スクビ(愛媛・鳥取)、スズ・ヤマキリ(和歌山)、サエロ(大阪)、カンヌキ(東京)など
備 考 背びれ・14~18軟条、しりびれ・15~18軟条
サヨリは、樺太から日本や朝鮮半島、中国、台湾など、日本海から黄海、東シナ海などに分布しているダツ目の海水魚で、国内では、琉球列島と小笠原諸島をのぞく日本各地で見られる。

体は細長くて側扁し、下顎は著しく伸張している。
背びれとしりびれは体のかなり後方にあり、尾びれの後縁は深く湾入している。

体色は銀色で、背側は緑色を帯びている。
また、下顎の先は鮮やかな赤色をしているが、死んでしまうと色褪せてしまう。

サヨリは沿岸や内湾などに生息しているが、揚子江(長江)では下流域でも見られる。
群れをつくって生活していて、表層付近を遊泳している。
時折水面から跳び出したりするが、ひと跳び1.5m程の距離を、繰り返して跳ぶこともある。

主に動物プランクトンなどを食べるが、小型の甲殻類や藻類なども食べる。

日本近海での産卵期は春から夏にかけて見られ、北へ行くほど遅くなる。
産卵は沿岸の藻場で行われるが、卵には細い粘着糸があり、これで海藻に巻きつく。

卵は直径2~2.2mm程で、孵化したばかりの仔魚は全長7mm程度。
大きいものでは全長40cm程に成長し、寿命は2年程度と言われている。

サヨリは投網や延縄、巻き網などで獲られ、食用に利用されている。
透明感のある白身の魚で、吸い物や刺身、天ぷらなどに用いられ、美味しいものとされている。
国内での旬は春と秋と言われていて、釣りの対象魚にもなっている。

* 写真は、いずれも幼魚


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