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メコンオオナマズ ナマズ目・パンガシウス科



メコンオオナマズ


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標準和名 メコンオオナマズ
分 類 ナマズ目・ギギ上科・パンガシウス科・パンガシアノドン属
学 名 Pangasianodon gigas
英 名 Mekong giant catfish
分 布 東南アジア
生息環境 メコン川水系
全 長 2m 程度
備 考 背びれ・2棘7~8軟条、しりびれ・35軟条
保護状況 国際自然保護連合(IUCN)レッドリスト・絶滅危惧種(CR)
メコンオオナマズは、名前のように、タイやカンボジア、ラオス、ベトナムなどのメコン川流域に分布するナマズの仲間で、メコン川流域の固有種とされている。

しかし、名前に「ナマズ」と付いているが、国内などに分布しているナマズとは違い、体つきは違っている。
メコンオオナマズはカイヤンなどと共にパンガシウス科に属していて、体つきもカイヤンに似ている。

体はややずんぐりとした感じがするが、頭部は縦扁している。
眼は低い位置にあり、幼魚ではナマズに見られる口ひげをもっているが、成魚では短いか、消失してしまっている。
また、前後の鼻の穴は接近していて、鰓耙は原始的でよく発達していない。

しりびれはの基底は長いが、尾びれと連続することはなく、尾びれは大きくて二叉している。
背びれは小さくて、腹びれよりも前方にあり、背びれの起部は隆起していて、この部分がもっとも高い。
また、鱗はないが、ナマズと違って、脂びれがある。

体色は背側が灰色や濃灰色で、腹部は白色や黄色っぽい色をしていて、体に斑や帯などは見られない。
また、全長は2m程もあるが、大きいものでは全長3m、体重は300kg近くに成長し、ピラルクアリゲーターガーなどと共に、最大の淡水魚のひとつに挙げられている。

メコンオオナマズは、季節や産卵などで広い流域を回遊し、主に藻類や水草などの植物質を食べていると考えられているが、詳しい生態などは分かっていない。
産卵場所や成長の過程などもよく分かっておらず、メコン川流域をどのように移動しているのかもよく分かっていない。

メコンオオナマズは、かつてはメコン川流域に多く見られたが、近年の乱獲によって、生息数は激減している。
河川開発による生息地の減少や環境の悪化なども大きな原因で、産卵などで回遊を行うと考えられているメコンオオナマズにとっては、ダムによる移動の阻害も繁殖の機会を阻む原因になっている。

現在、メコンオオナマズは国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧IA類(CR)として指定されているほか、タイやラオス、カンボジアなどでは捕獲が禁止になっている。
しかし、現在も食用として利用されることなどもあり、更なる保護が必要と言われている。