タイガーショベルノーズ
キャットフィッシュ

タイガーショベルノーズキャットフィッシュ ナマズ目・ピメロドゥス科



タイガーショベルノーズキャットフィッシュ


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標準和名 タイガーショベルノーズキャットフィッシュ
分 類 ナマズ目・ピメロドゥス科
学 名 Pseudoplatystoma fasciatum
英 名 Tiger Shovelnose Catfish
分 布 南アメリカ
生息環境 アマゾン川流域など
全 長 60~100cm程度
タイガーショベルノーズキャットフィッシュは、アマゾン盆地を流れるアマゾン川流域やエセキボ川、オリノコ川流域などに広く分布しているナマズ目の淡水魚で、アルゼンチンを流れるパラナ川流域などにも分布している。

レッドテールキャットフィッシュなどと同じ、ピメロドゥス科に属していて、体は細長く、頭部も長くて縦扁している。
上顎は下顎よりも長く、上顎に一対、下顎には二対のヒゲがある。
脂鰭があり、尾びれは大きく、二叉している。

体色は、背面が暗い灰色やオリーブ色を帯びたような灰色で、腹側は白っぽい。
名前のように、背面から体側にかけては、トラ模様のような黒い網目状の縞模様がある。
頭部にも黒い縞や斑が見られ、ふつうは各ひれにも小さな黒い斑がある。

一見すると、同科のゼブラキャットと似た感じもするが、本種にはふつう頭部にも斑や縞があるので見分けることができる。

底性の魚で、河川や湖沼などに生息しているが、氾濫後の浸水森林などでも見られるほか、水が澄んだところにも、濁ったところにも生息している。
また、夜行性の魚で、昼間は岩陰や水没した埋れ木の陰などに隠れていて、暗くなると活動をはじめる。

主に魚類やカニなどの甲殻類を食べるが、ワーム類や貝類なども食べ、採餌は、大きな口で吸い込むようにして食べる。

体は雌の方が大きくなる傾向があり、雄は全長45cm程度、雌は55cm程度で成熟すると言われていて、大きいものでは全長1mを超え、体重も70kg程に成長する。

タイガーショベルノーズキャットフィッシュは食用に利用され、原産地ではスルビン(Sorubim)などと呼ばれ、広く流通している。
また、養殖も行われているほか、小さいものは観賞用に利用されることがある。

このほか、タイガーショベルノーズキャットフィッシュはレッドテールキャットフィッシュなどと同じピメロドゥス科に属しているが、両種は交雑することが知られている。


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