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ホンベラ スズキ目・べラ科



ホンベラ


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標準和名 ホンベラ (本倍良・本遍羅)
分 類 スズキ目・カンムリベラ亜科・ベラ科・キュウセン属
学 名 Halichoeres tenuispinnis
英 名 Chinese wrasse / Wrasse
分 布 日本や東シナ海、南シナ海など
生息環境 内湾の岩礁域など
全 長 15~20cm 程度
別名・地方名 ヤナギベラ、ベリ、ベラ、ベロ、ベリベリ、モクズ、クサビなど
備 考 背びれ・9棘12軟条、しりびれ・3棘12~15軟条
ホンベラは東シナ海や南シナ海に分布していて、国内では本州の太平洋側や佐渡辺りより南の日本海側などに分布している。
また、本州や四国、九州などではキュウセンと共に普通に見られるが、沖縄では見られないとも言われている。

体は長い卵形で強く側扁していて、口はやや小さく、吻は尖っている。
背びれやしりびれの基底は長く、尾びれの後縁はやや丸い。

体色は、雄では赤味のある褐色などで、背びれの前部に黒色の斑が見られ、眼の上下には緑色の縦帯がある。
雌は黄褐色などで、胸びれの基底上縁に小さな黒褐色の斑が見られる。

ベラ科の多くは性転換をすることが知られているが、ホンベラも雌から雄への性転換を行うことが知られている。
しかし、ホンベラの雄には生まれながらの雄もいることから、緑色を帯びたものや水色を帯びているものなど、雌雄や老幼によって体色や模様にもさまざまな変化がある。

海藻の多い内湾の岩礁域などに生息していて、多毛類や甲殻類などを食べる。

ホンベラは定置網などで獲られ、食用に利用されている。
キュウセンなど同じように利用されるが、キュウセンよりは美味しくないとも言われている。
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