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スネークスキン・グラミー スズキ目・オスフロネムス科



スネークスキン・グラミー


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標準和名 スネークスキン・グラミー
分 類 スズキ目・キノボリウオ亜目・オスフロネムス科
学 名 Trichogaster pectoralis
英 名 Snakeskin gourami
分 布 メコン盆地やチャオプラヤ盆地など
生息環境 河川や運河、湖沼など
全 長 15~20cm 程度
備 考 背びれ・7~8棘10~11軟条、しりびれ・9~12棘33~38軟条
スネークスキングラミーは、タイやカンボジア、ベトナムやラオスなどのメコン盆地やチャオプラヤ盆地などに分布しているオスフロネムス科の淡水魚で、フィリピンやマレーシア、インドネシアなどにも導入されている。

体は長い楕円形で、側扁している。
吻は尖っていて、口は小さくて上向きに開いている。

背びれの基底は短いが、しりびれの基底は長く、ほぼ腹側の縁に沿っている。
また、尾びれは大きくて、後ろ縁は湾入しているほか、腹びれの第一軟条は、尾びれの後ろ縁に届くほど長く伸びる。

体色は、やや緑色を帯びたような色合いで、銀色の光沢がある。
体側には、多数のやや暗色の斜めの帯と、眼を通り尾柄まで伸びる不明瞭なより暗い斑列があり、この斑列は、全体としては黒っぽい縦帯のように見える。

名前は、体側にある斑の様子がヘビの模様のように見えることから付けられていて、大きいものでは全長25cm程に成長する。

スネークスキングラミーはメコン川流域やチャオプラヤ流域の河川や湖沼などに生息しているが、雨季の間は洪水で氾濫した森林地帯などにも進出する。
水生植物が多くて流れの緩やかなところを好み、水生昆虫などを食べるが、小型の甲殻類や動物プランクトンなども食べる。

産卵期には、雄は水面や水草の下などに泡状の巣を作る。
産卵と受精の後、雄は口を使って卵を集め、それらを泡状の巣に押し上げるようにして、孵化するまで卵を守る習性がある。

このほか、スネークスキングラミーは、ジャイアント・グラミーなどと共に大切な食用魚で、焼き物やスープ、フライなどに利用されていて、美味しいものとされている。
また、養殖も行われているほか、時に観賞用に利用されることもある。