バタフライフィッシュ

バタフライフィッシュ アロワナ目・パントドン科



バタフライフィッシュ


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標準和名 バタフライフィッシュ
分 類 アロワナ目・パントドン科・パントドン属
学 名 Pantodon buchholzi
英 名 Freshwater butterflyfish / African butterflyfish
分 布 西アフリカ
生息環境 河川や小川、湖沼など
全 長 10~12cm 程度
別名・地方名 バントドンなど
備 考 背びれ・6軟条、しりびれ・9~15軟条
バタフライフィッシュは、ベナンからナイジェリア、カメルーンを経て、ガボンやコンゴ民主共和国などに分布しているアロワナ目の淡水魚で、シエラレオネにも分布するとも言われている。

海水魚のバタフライフィッシュ(チョウチョウウオ)と区別するため、英名ではFreshwater butterflyfishなどと呼ばれていて、本種のみでパントドン科パントドン属を形成している。

体は細長くて、腹側は弧を描いているが、背側は直線的になっている。
眼は大きく、口も大きくて上向きに開いている。

背びれの基底は短く、体の後方に位置している。
胸びれや尾びれ、腹びれが発達しているが、全体に特徴的な形をしている。

また、胸びれは特に大きく、上から見るとチョウの翅のように見えることから名前が付けられているが、植物のある表層でじっとしていると、周りに溶け込んで見つけにくい。

体色はオリーブ色やシルバーイエローのような色合いをしているが、変化がある。
体側にはしばしば暗色の斑が散在していて、各鰭にも斑がある。

バタフライフィッシュは河川や小川、湖沼などに生息していて、流れの緩やかなところで見られる。
表層で生活していて、水面が落ち葉や植物などで覆われているようなところを好む。

落下昆虫や水生昆虫などのほか、甲殻類や小型の魚類、節足動物などを食べるが、水中では眼がいつも上を向いている。
また、頭頂部と胸びれが水面に触れているが、腹びれなどは長く垂れ下がっている。

浮き袋には発達した血管網があり空気呼吸ができるが、餌となる昆虫を捕らえたり、外敵から逃げるため、時に水面から飛び出すことがある。
胸びれはよく発達していて、短い距離だが水面上を滑空することができ、この間に羽ばたくこともできる。

雌は直径1.5mm程度の浮遊卵を、80~220個ほど産卵する。
卵は一週間ほどで孵化し、大きいものでは15cm程に成長する。

この他、バタフライフィッシュは観賞用に利用されることがある。


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