イタチウオ アシロ目・アシロ科 |
標準和名 | イタチウオ | |||
分 類 | アシロ目・アシロ亜目・アシロ科・イタチウオ亜科・イタチウオ属 | |||
学 名 | Brotula multibarbata | |||
英 名 | Goatsbeard brotula | |||
分 布 | 太平洋やインド洋など | |||
生息環境 | 岩礁域やサンゴ礁域など | |||
全 長 | 30~100cm 程度 | |||
別名・地方名 | イタチ、ウミナマズ、オキナマズ、タベラ、ドンコ、ハイダラ、マダラなど | |||
備 考 | 背びれ・109~139軟条、しりびれ・80~106軟条 | |||
イタチウオはインド洋や太平洋などに分布しているアシロ科の海水魚で、太平洋では西太平洋からハワイ諸島のある中部太平洋などに分布している。 国内では福島や富山辺りから南に分布しているが、インド洋ではペルシャ湾や紅海を含む広い海域に分布している。 体はナマズのような感じでやや太く、尾部は側扁している。 腹びれは2軟条で、先は2叉している。 また、背びれとしりびれの基底は長く、尾びれと連続している。 吻と下顎には各6本のヒゲがあり、皮膚は厚くて、微小な円鱗に覆われていて粘液がある。 名前のように、体色はイタチのような茶褐色で、腹側は淡く、各ひれの縁は白っぽい。 大西洋の熱帯域に分布しているニシンイタチウオに似ているが、ニシンイタチウオは下顎に3対のヒゲがある。 沿岸の岩礁域やサンゴ礁などに生息し、水深200m前後のところに多く見られる。 水深650m程のところにも生息しているが、深場を好むアシロ科の中では比較的浅いところに生息していて、稀に潮溜まりでも見られる。 昼間は岩穴などに潜んでいて、夜になると活動をはじめ、多毛類や甲殻類、小型魚類などを食べる。 また、日本近海のものは30~60cm程度だが、大きいものは1m程に成長する。 日本近海での産卵期は7~8月頃で、浅場で浮遊卵を産卵するが、寒天質の卵のうに2~7個の卵が包まれていて、稚魚は浮遊生活を過ごす。 イタチウオは、他の魚に混じって刺し網や釣りなどで獲られ、食用に利用されている。 国内での漁獲量は少ないが、白身の魚で、煮付けや揚げ物などに利用される。 アシロ科の魚類へ / このページの先頭へ |