ヨロイイタチウオ

ヨロイイタチウオ アシロ目・アシロ科



ヨロイイタチウオ


ヨロイイタチウオ 1ヨロイイタチウオ 2ヨロイイタチウオ 3

標準和名 ヨロイイタチウオ (鎧鼬魚)
分 類 アシロ目・アシロ亜目・アシロ科・シオイタチウオ亜科・ヨロイイタチウオ属
学 名 Hoplobrotula armata
英 名 Armoured cusk
分 布 西太平洋や一部のインド洋など
生息環境 大陸棚の縁辺や斜面など
全 長 30~40cm 程度
別名・地方名 メンタイ(愛媛・広島)、 オキナマズ(高知)、ヒゲダラ(関東)、ナンダ(新潟・富山)、その他・ナマズ、アカヒゲ、ヒゲダラ、ウミナマズなど
備 考 背びれ・85~94軟条
ヨロイイタチウオは、日本や東シナ海、南シナ海などに分布しているアシロ科の海水魚で、国内では秋田辺りから南の日本海側、千葉辺りから南の太平洋側で見られる。
また、アラフラ海や珊瑚海のほか、オーストラリア北岸のインド洋にも分布している。

体は細長くて側扁し、頭部は丸みを帯びている。
下顎は上顎より短く、下顎の後部には一対のヒゲのように見える腹びれがある。

主鰓蓋骨には一本の強い棘があり、前鰓蓋骨にも三本の強い棘がある。
また、背びれとしりびれの基底は長く、尾びれと繋がっている。

体色は、背側は褐色や赤褐色のような色合いで、腹側は淡い。
体側には銀色のような光沢があり、まだら模様のように見える斑がある。

主に水深200~350m辺りの大陸棚の縁辺や斜面などの砂泥底に生息しているが、水深100m辺りでも見られる。
魚類や甲殻類、多毛類などを食べ、大きいものでは60~70cm程に成長する。

ヨロイイタチウオは他の魚と共に底引き網などで漁獲され、食用に利用されている。
流通漁は少ないが、白身の魚で、刺身のほか鍋物や煮物、揚げ物や干物などに利用され、美味しいものとされている。
また、小型のものも練り製品などに利用され、船釣りなどでもあがることがある。

この他、一見するとシオイタチウオとはよく似ているが、シオイタチウオの腹びれは目の後方下にあるので、これによって見分けることができる。


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