トゲダルマガレイ

トゲダルマガレイ カレイ目・ダルマガレイ科



トゲダルマガレイ


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標準和名 トゲダルマガレイ
分 類 カレイ目・ダルマガレイ科・ホシダルマガレイ属
学 名 Bothus pantherinus
英 名 Leopard flounder
分 布 西・中部太平洋やインド洋など
生息環境 サンゴ礁域や岩礁域など
全 長 20~30cm 程度
備 考 背びれ・84~97軟条、しりびれ・61~73軟条
トゲダルマガレイは、日本を含む西太平洋のほか、ハワイ諸島やライン諸島などの中部太平洋にも分布しているダルマガレイの仲間で、国内では和歌山辺りから南で見られる。
また、紅海を含むインド洋にも分布していて、アフリカ東海岸からアラビア海、ベンガル湾、オーストラリア西海岸まで、広く分布している。

体は卵円形で、著しく扁平している。
吻は丸く、尾びれはひし形のような形をしている。

眼は突出していて、大きな個体では眼の周りに数本の皮弁が見られ、これが和名(トゲ)の由来となっている。
また、「カレイ」と名前についているが、他のダルマガレイと同様、眼は左側についている。
大きいものは40cm程に成長するが、雄の有眼側の胸びれは著しく伸長し、尾柄近くまで達するものも見られ、雄は雌より眼隔幅が広い。

体色は、有眼側は淡い茶褐色のような色合いで不規則なまだら模様があるが、側線の直走部分には、目に付く黒っぽい斑がある。
また、体色や斑は周りの色に溶け込むように変化させることができ、保護色の役目を果たしている。

モンダルマガレイとは似ているが、トゲダルマガレイの吻の背面はくぼまず、眼も大きい。

底性の魚で、サンゴ礁域や岩礁域の砂底や砂泥底などに生息していて、小魚や底生動物などを食べる。
水深150m辺りまで見られるが、幼魚は潮溜まりなどでも見られる。

この他、トゲダルマガレイは他の魚と共に定置網や刺し網、釣りなどで漁獲され、食用に利用されている。
煮付けなどのほか、加工原料などにも用いられている。


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