メイタガレイ カレイ目・カレイ科 |
標準和名 | メイタガレイ (目痛鰈・目板鰈) | |||
分 類 | カレイ目・カレイ亜目・カレイ科・カレイ亜科・メイタガレイ属 | |||
学 名 | Pleuronichthys cornutus | |||
英 名 | Finespotted flounder / Ridged-eye flounder | |||
分 布 | 日本から南シナ海など | |||
生息環境 | 沖合いの砂泥底など | |||
全 長 | 30cm 程度 | |||
別名・地方名 | ホンメイタ、カレイ、キンチロ、クチボソ、メイタ、メダカ、メダマガレイ、ホウショウなど | |||
備 考 | 背びれ・67~83軟条、しりびれ・49~62軟条 | |||
メイタガレイは北海道南部より南、朝鮮半島、東シナ海などのほか、台湾海峡からトンキン湾にかけての中国などに分布するカレイの仲間で、体高はきわめて高く、体は丸みのあるひし形のように見える。 頭部が小さく、目が飛び出しているのが特長で、側線はほとんど真っ直ぐに走っている。 体色は目のある側は淡褐色や褐色などで、暗色で不規則な大小さまざまな斑点が多数散らばっている。 反対側はふつう白っぽいが、両側とも褐色などのものも多い。 水深100m位までの砂泥底に多く見られるが、200m程の大陸棚付近にも生息し、主に多毛類や小型の甲殻類のほか、貝類なども食べる。 また、カレイの仲間は、体色を周囲の色と同じように変化させることが出来るが、メイタガレイも体色の模様なども変化させるので、海底などでじっとしているとかなり見つけにくい。 メイタガレイの目と目の間には棘があり、これに触れると痛い(目痛)ことが和名の由来とされているが、漢字表記では「目板鰈」とも書かれ、これは両眼の間に堅い骨性突起(骨板)があることによると言われている。 繁殖期は10月から3月頃で、分離浮性卵を産卵する。 孵化後の仔魚は2.8mm程度で、1.3~1.8cm程度で変態を完了する。 ところで、分布域も重なっているナガレメイタガレイも体高が高く、目が突き出しているので、一見しただけでは判別しにくい。 一般的には、メイタガレイは全体に見て豹柄のような斑紋を表し、体も丸みが強くて厚いなどとされているが、個体差などもあって見分けるのは難しい。 メイタガレイは底引き網や刺し網などで漁獲され、一般的な水産物として流通している。 皮には独特の臭みがあるが、白身魚で美味しいものとされ、刺身や煮つけ、塩焼き(干物)、唐揚げなどにされる。 特に関西や西日本では好んで食べられ、流通量も多い。 カレイ科の魚類へ / このページの先頭へ |