オキザヨリ ダツ目・ダツ科 |
標準和名 | オキザヨリ (沖細魚、沖針魚) | |||
分 類 | ダツ目・ダツ科・テンジクダツ属 | |||
学 名 | Tylosurus crocodilus crocodilus | |||
英 名 | Offshore needlefish / Houndfish | |||
分 布 | 世界の温帯から熱帯域など | |||
生息環境 | 沿岸の表層など | |||
全 長 | 1.2~1.3m 程度 | |||
別名・地方名 | ダス、マーンジャー、マルラスなど | |||
備 考 | 背びれ・21~25軟条、しりびれ・19~22軟条 | |||
オキザヨリは東太平洋を除く世界の温帯から熱帯域にかけて分布し、多くは赤道付近から北緯20°辺りに分布している。 水温は26~29℃位が適温と言われているが、国内では下北半島より南の日本海沿岸、三陸より南の太平洋沿岸などに分布しているほか、東太平洋にはオキザヨリの亜種・T. c. fodiatorが分布している。 体は円筒状で細長いが、やや側扁している。 両顎は長く、口は大きくてとがった歯を多数もっている。 また、幼魚や若いものの歯は前方に向いていて、他のものとの判別のポイントになっている。 鱗は円鱗で、側線は体側中央よりも下を走っている。 尾柄の側面には隆起線が見られ、尾びれは切れ込んでいて、下葉は大きい。 各ひれの基底は短く、背びれとしりびれはほぼ相対している。 また、鰓蓋中央には暗い青色の横帯が見られる。 体色は背側が暗い青色を帯びたような銀白色で、腹面は白っぽい。 沿岸表層性で、水深15m位までの水面近くを遊泳している。 単独や小さな群れで生活し、小魚などを食べる。 また、成魚は照明などの光に突進していく性質が知られている。 この為、集魚灯を使った夜間の漁などで、光を浴びて驚いたオキザヨリが水中から飛び出し、漁師に突き刺さるような事故も報告されていてる。 オキザヨリは定置網などで他の魚に混じって獲られるが、一般には流通していない。 焼き物やから揚げなど、食用に利用されることもあるが、肉は緑色がかっているほか、小骨が多く食べづらいと言われている。 ただ、大きいものでは全長1.5m、体重は6kgを超えるほどに成長するので、大物釣りの対象魚などになっている。 ダツ科の魚類へ / このページの先頭へ |