スポッテッドガー

スポッテッドガー ガー目・ガー科



スポッテッドガー


スポッテッドガー 1スポッテッドガー 2スポッテッドガー 3スポッテッドガー 4

標準和名 スポッテッドガー
分 類 ガー目・ガー科・レピソステウス属
学 名 Lepisosteus oculatus
英 名 Spotted gar
分 布 北アメリカのミシシッピー川水系など
生息環境 河川や湖、池沼など
全 長 60~90cm 程度
スポッテッドガーはアメリカ合衆国のミシシッピー川水系を中心に、北アメリカの五大湖からメキシコにかけて分布している淡水魚で、大きいものでは1mを超えるものも見られる。

体は細長く、吻は著しく突出していて、両顎には歯が密生している。
背びれとしりびれは体の後方にあり、基底は短くて相対している。
また、体は硬鱗と呼ばれるひし形の薄くて硬い鱗に覆われ、モリで突いても刺さらないと言われている。

体色は背側が緑色を帯びたような褐色で、体側や腹、各ひれは淡い緑色をしている。
頭部や体には暗色の斑が散在して、これが名前の由来になっている。
また、スポッテッドガーは浮き袋を使って空気呼吸することが出来る。

一見するとロングノーズガーなどに似た感じもするが、スポッテッドガーの吻はロングノーズガーよりも短く、尾柄も太くて短い。

ガーの仲間の中ではもっともふつうに見られ、流れの緩やかな河川や湖、池沼などの淡水域の浅所に生息し、水草の繁茂するところに多く見られるほか、汽水域にも姿を見せる。

主として夜行性で、昼間は水底や水面でじっとしていることが多く、他のガーと同様、主に魚類やザリガニなどを食べる。

産卵期は地域によって異なるが、2~6月頃の春季で、一尾の雌と複数の雄によって産卵活動が行われる。
雌は岸辺近くの水草などに緑色の卵を産み付け、卵は1週間から10日ほどで孵化する。

自然下での寿命は8~10年程度と言われているが、飼育下では15年を超えるとされている。
また、雌は雄よりも寿命が長く、体も大きくなる傾向がある。

スポッテッドガーは水温変化にも強く、観賞用に利用されることがある。


ガー科の魚類へ / このページの先頭へ