ソウシハギ フグ目・カワハギ科 |
標準和名 | ソウシハギ (草紙剥・藻姿剥) | |||
分 類 | フグ目・カワハギ科・ウスバハギ属 | |||
学 名 | Aluterus scriptus / Osbeckia scripta | |||
英 名 | Figured leatherjacket / Scrawled filefish | |||
分 布 | 日本から朝鮮半島など | |||
生息環境 | 主に沿岸の岩礁域など | |||
全 長 | 50~100cm 程度 | |||
別名・地方名 | センスルー、サンスナー、オキメンボウ、ハゲ(混称)など | |||
備 考 | 第一背びれ・2棘、第二背びれ・43~50軟条、しりびれ・46~52軟条 | |||
ソウシハギは世界の暖かい海に幅広く分布しているカワハギの仲間で、北緯46度辺りから南緯24度辺りの間にかけての太平洋やインド洋のほか、大西洋にも広く分布している。 日本では本州の中部、相模湾辺りより南で見られるが、朝鮮半島にも分布している。 体は長い楕円形で強く側扁していて、吻は長い。 口は小さくて、上向きについている。 第一背びれの棘は眼の上方にあって、極めて小さく、その前にも微小な棘がある。 尾びれは大きくて頭長よりも長く、後縁は丸みを帯びている。 体色は淡い灰色で、暗青色の斑点や波状の斑が見られるが、若魚と成魚では体色などが違っている。 若魚の体色は茶褐色や緑色などで、尾びれの中央部は尖ったように突き出ている。 カワハギの中ではウスバハギなど共に最も大きく、大きいものでは1m程に成長する。 また、仔魚は流れ藻について浮遊するが、ソウシハギは「藻姿剥」とも漢字で表記され、幼魚や若いものなどは海草のある海底で頭を下にして倒立し、海草に擬態していて見分けることが難しい。 多くは水深3~20m程度の沿岸の浅い岩礁域やサンゴ礁に生息しているが、時には水深120m辺りのところでも見られる。 群れはつくらず、普通は単独で生活し、海草やイソギンチャク、ホヤ、ヒドロ虫類などを食べる。 ソウシハギは定置網や刺網、追い込み漁などで獲られ、地域によっては食用に利用される。 但し、内蔵にはパリトキシンという強い毒があり、これはフグ毒であるテトロドトキシンの約70倍の毒性があると言われているので、調理には注意が必要とされている。 カワハギ科の魚類へ / このページの先頭へ |