ヨツメウオ

ヨツメウオ カダヤシ目・ヨツメウオ科



ヨツメウオ


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標準和名 ヨツメウオ
分 類 カダヤシ目・ヨツメウオ科・ヨツメウオ属
学 名 Anableps anableps
英 名 Largescale foureyes
分 布 アマゾン川水系など
生息環境 河川や汽水域など
全 長 15cm 程度
「ヨツメウオ」はカダヤシ目・ヨツメウオ科のヨツメウオ属に属しているものの総称として使われていて、メキシコ南部から南アメリカ北部にかけて3種(Anableps anableps / A. microlepis / A. dowei)が知られている。
いずれも、眼には瞳孔を水平に横切る不透明の仕切りがあり、眼が四つあるように見える。
このことから名前が付けられているが、ヨツメウオの仲間は、これによって水面上と水面下の両方を同時に見ることができる特徴をもっている。

本種・Anableps anablepsは、南米北部のトリニダード島からアマゾン川水系に分布し、主に淡水域に生息しているが、マングローブが茂る海岸線の汽水域でも見られる。

体は細長いが頭部は幅広く、眼は著しく突き出ている。
体色は淡い褐色のような色合いで、腹側は淡く、体側には濃青色や紫色の縦縞がある。

主に淡水域に生息しているが、マングローブが茂る海岸線の汽水域でも見られる。
ふつうは群れで生活していて、落下昆虫や水生昆虫などを多く食べるが、泥底にいる無脊椎動物や珪藻、小さな魚なども食べる。

水の表面でほとんどの時間を過ごしていて、眼の上部を水面上に出して、餌を探してフラフラと泳いでいる。
このとき、眼の仕切りは水面に合わされていて、水面下の様子も同時に見ている。

餌を見つけると素早く動き、大きな口で丸呑みにするが、時に水面から飛び出すこともある。
また、外敵となる水鳥などを見つけると、水草や沈下した倒木の陰などに身を隠す。

繁殖形態は卵胎生で、雌は4.5~5.2cmほどの稚魚を10~15尾ほど産み出す。
大きいものでは30cm程に成長し、カダヤシ目の中ではもっとも大きくなる。

このほか、ヨツメウオは時に観賞用に利用されるが、特殊な構造の眼をもっていることから、医療用などの眼の研究にも用いられている。


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