マーサハチェット

マーサハチェット カラシン目・ガステロペレクス科



マーサハチェット


マーサハチェット 1マーサハチェット 2マーサハチェット 3

標準和名 マーサハチェット
分 類 カラシン目・ガステロペレクス科
学 名 Carnegiella marthae
英 名 Blackwing hatchetfish
分 布 ネグロ川流域やオリノコ川上流域など
生息環境 河川の緩流域など
全 長 3~4cm 程度
ハチェット(ハチェットフィッシュ)の仲間は中南米に分布している淡水魚だが、いずれも胸から腹部にかけてはアーチ状の弧を描いていて、この腹部の様子がハチェット(手斧)のように見えることから名前が付けられている。

マーサハチェットは南アメリカのネグロ川流域やオリノコ川上流域などに分布していて、他のハチェットと同様、体は著しく側扁していて、体高は高い。
口は小さくて上向きに開いていて、背は直線的に見える。
胸びれは翼のように長く、尾びれの後ろ縁は強く湾入している。

体色はふつう銀色で、多数の小さな黒い斑と、鰓から尾柄にかけてはふつう金色の縦縞があるが、光の具合によっては違って見える。
また、胸びれを上から見ると黒っぽく見えることから、英名では「Blackwing hatchetfish」と呼ばれている。

マーサハチェットは流れの緩やかなところに生息していて、ふつうは水面近くで生活している。
水草や障害物などの近くに多く見られ、主に水面近くで昆虫や落下昆虫を食べるが、動物プランクトンや小型の甲殻類なども食べる。

時には水面上を飛ぶ昆虫を捕らえるために水中から飛び出すこともある。
また、大型魚に追われた時なども、大きな胸びれを使って、羽ばたくように水の中から飛び出したりする。

このほか、マーサハチェットには体側の斑が点状の C. m. marthae と、斑が線状に見える C. m. schereri の2亜種があるとされていて、時に観賞用に利用されることがある。
尚、飼育下での寿命は4~5年程度と言われている。


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