バンデッド・レポリヌス カラシン目・アノストムス科 |
標準和名 | バンデッド・レポリヌス | |||
分 類 | カラシン目・カラシン亜目・アノストムス科・レポリヌス属 | |||
学 名 | Leporinus fasciatus | |||
英 名 | Banded leporinus / Black-banded leporinus | |||
分 布 | アマゾン川流域など | |||
生息環境 | 河川や氾濫原など | |||
全 長 | 30~35cm 程度 | |||
バンデッド・レポリヌスは、南アメリカのブラジルからフランス領ギアナ、ペルー、ウルグアイ、スリナムなど、アマゾン川流域に分布しているカラシン目の淡水魚で、現地では、アラク・フラメンコと呼ばれている。 体は細長い紡錘形で、頭部はやや縦扁している。 背びれと腹びれはほぼ同位で、尾びれは二叉している。 背びれの起部辺りでもっとも体高が高くなっていて、一見するとコイ科の魚のような体つきをしているが、脂びれがあり、体は雌の方が大きい。 体色は黄色で、吻から尾柄にかけて8~12本ほどの黒い横帯があり、背びれや尾びれ、しりびれの先も黒っぽい。 しかし、淡い黄色やベージュの体色に各鰭が無色のものや、顎の部分や各鰭がオレンジ色をしているものなども見られ、体色などには多少の変化がある。 また、体側の黒帯の内の一本は眼を通り、一本は尾柄にかかっているが、幼魚では体側の帯が5本程度で、その後、成長と共に帯が増えていく。 バンデッド・レポリヌスはアマゾン川やオリノコ川流域の河川に生息しているが、雨季になると、洪水で氾濫した森林などにも進出する。 河川では流れの速い岩場などで見られ、流れてくる甲殻類や水生昆虫、落下昆虫などを食べるが、藻類や小魚、ワーム類なども食べる。 砂利底の淵などに隠れていることが多く、同種間では縄張り意識が強い。 繁殖期は12~5月頃で、繁殖は雌雄のペアで行われる。 産卵は水生植物が繁茂するところで行われ、雄は産卵場所に留まる傾向があると言われている。 また、仔魚は全長15cm程に成長すると性成熟し、寿命は7~10年程度と言われている。 このほか、バンデッド・レポリヌスは観賞用に利用されるほか、アメリカ合衆国のフロリダに導入されている。 アノストムス科の魚類へ / このページの先頭へ |