エンペラーテトラ カラシン目・カラシン科 |
標準和名 | エンペラーテトラ | |||
分 類 | カラシン目・カラシン科・ネマトブリコン属 | |||
学 名 | Nematobrycon palmeri | |||
英 名 | Emperor tetra | |||
分 布 | コロンビアなど | |||
生息環境 | 水草が茂る河川など | |||
全 長 | 4cm 程度 | |||
エンペラーテトラは、コロンビア西部のアトラト川やサンファン川流域に自然分布しているカラシン科の淡水魚で、レインボーテトラと共にネマトブリコン属を形成している。 体は長い楕円形で側扁し、頭部は小さいが、眼は大きい。 背びれの基底は短いが背が高く、尾びれの後縁は湾入している。 体色は茶色っぽいが、光の具合によって青色や青紫色のように見え、体側には1本の黒い縦縞が見られる。 雄の方が体が大きく、しりびれも長いほか、雄はメタリックな青い眼をしているが、雌ではメタリックだが緑色の眼をしている。 また、雄の尾びれはより深く湾入していて、しばしば中央部分も伸張し、黒い縦縞もそのまま伸びている。 水草の茂るようなやわらかい光のところを好み、ワーム類や小さな甲殻類などのほか、藻類なども食べる。 また、群れで見られるが、個々の縄張り意識は強い。 繁殖はペアで行われ、一度に50~150程の卵を、水草の茂みなどにばら撒く。 卵は24~48時間ほどで孵化し、稚魚は水草などにしがみついているが、3~5日程で遊泳をはじめる。 この他、エンペラーテトラは観賞用などに利用され、東南アジアなどでは盛んに養殖されている。 カラシン科の魚類へ / このページの先頭へ |