エクソドン・パラドクサ カラシン目・カラシン科 |
標準和名 | エクソドン・パラドクサ | |||
分 類 | カラシン目・カラシン科・エクソドン属 | |||
学 名 | Exodon paradoxus / Epicyrtus paradoxus / Hystricodon paradoxus | |||
英 名 | Bucktooth tetra | |||
分 布 | アマゾン川流域など | |||
生息環境 | 比較的浅い水域など | |||
全 長 | 7~12cm 程度 | |||
エクソドンは南アメリカのアマゾン川流域を中心に、ガイアナのトカンチンス川流域などに分布している淡水魚で、ピラニアなどと同じカラシン科に属しているが、本種だけでエクソドン属を形成している。 体は長い楕円形で側扁し、尾びれは深く二叉している。 体色には金属光沢があり、光によって黄色や青色、緑色などのような色が反映されている。 体側には大きな黒い斑がふたつ見られ、各ひれには明るい赤色の斑がある。 浅い水域に生息していて、植物質のものも少し食べるが、主として動物食で、水生昆虫や無脊椎動物、小型の魚類や甲殻類などのほか、魚のわき腹を狙って素早く攻撃し、鱗を剥ぎ取って食べる習性がある。 また、エクソドンは小さな群れをつくって生活しているが、群れの中には縄張りをもっていて、互いに一定の距離を保って群れを形成している。 他のものが縄張りの中に入ってくると攻撃する習性があり、小競り合いがよく行われるが、エクソドン同士では鱗を剥ぎ取ることまではしないと言われている。 尚、「エクソドン」と言うと、国内ではふつう本種を指していることが多く、観賞用に利用されることもある。 しかし、アジアのメコン川流域にはOsphronemus exodon(Elephant ear gourami / オスフロネームス・エクソドン)が分布していて、時にはこちらを指すこともあるが、オスフロネームス・エクソドンはスズキ目に属していて、別種である。 カラシン科の魚類へ / このページの先頭へ |