ボロカサゴ

ボロカサゴ カサゴ目・フサカサゴ科



ボロカサゴ


ボロカサゴ 1ボロカサゴ 2ボロカサゴ 3

標準和名 ボロカサゴ
分 類 カサゴ目・フサカサゴ科・ボロカサゴ属
学 名 Rhinopias frondosa
英 名 Weedy scorpionfish
分 布 西太平洋やインド洋
生息環境 沿岸の岩礁域など
全 長 20cm 程度
備 考 背びれ・12棘9軟条、しりびれ・3棘
ボロカサゴはインド洋や西太平洋に分布しているフサカサゴの仲間で、国内では伊豆半島辺りより南で見られる。

頭部を含め、体は強く側扁していて、口は大きく、上に突き出したようについている。
体には多数の皮弁があり、鰭にも皮弁が見られる。
また、背びれは大きいが、胸びれもかなり大きく、特徴的な体つきをしている。

体色は赤色や褐色、黄色や紫色など、生息域によって様々で、環境に応じて、皮弁にもかなり変化がある。
また、ポロカサゴは、ハダカハオコゼなどのように、表皮が剥がれ落ちる「脱皮」を行うことが知られている。

沿岸の岩礁域などに生息しているが、水深10~290m辺りまで見られ、、垂直方向への生息域は幅広い。

普通は単独で生活し、小魚や小さな無脊椎動物などを食べるが、活動は主に夜間に行われる。
底性の魚で、滅多に遊泳することはなく、胸びれなどを使って底を這って移動する。
獲物も待ち伏せして捕食するが、特徴的な体つきは擬態の役目をしていて、海底でじっとしていると海草のように見える。

ボロカサゴは、刺し網などで他の魚に混じって漁獲されることがあるが、食用に利用することはなく、時に観賞用などに利用されている。


フサカサゴ科の魚類へ / このページの先頭へ