ヒメオコゼ カサゴ目・フサカサゴ科 |
標準和名 | ヒメオコゼ (姫虎魚) | |||
分 類 | カサゴ目・カサゴ亜目・フサカサゴ科・オニオコゼ亜科・ヒメオコゼ属 | |||
学 名 | Minous monodactylus | |||
英 名 | Grey stingfish | |||
分 布 | 西太平洋やインド洋など | |||
生息環境 | 内湾の砂泥底など | |||
全 長 | 15cm 程度 | |||
別名・地方名 | ツチオコゼ・イザナギ(和歌山)、オバオコゼ(大阪)、その他・アカオコゼ、カントオオコゼ、カントウオコゼ、タゴバツメ、ミノオコゼ、オコゼなど | |||
備 考 | 背びれ・9~11棘10~12軟条、しりびれ、2棘7~10軟条 | |||
ヒメオコゼは黄海から東シナ海、南シナ海を経て、アラフラ海やサンゴ海のオーストラリア沿岸などの西太平洋に分布しているフサカサゴの仲間で、国内では相模湾や新潟辺りより南に分布している。 また、ベンガル湾やアラビア海を含むインド洋にも広く分布していて、ペルシャ湾や紅海のほか、アフリカのマダガスカル沿岸などでも見られる。 背側は灰色のような感じで、縞模様に見える暗色の斑があり、腹側はオレンジ色や赤っぽい色をしている。 胸びれの内側もオレンジ色で、背びれ軟条部の上方にはひとつの黒い斑が見られ、尾びれにも2本の暗色の横帯がある。 体に鱗はなく、口は大きくて斜めに開き、下顎と眼の上部には小さい皮弁が多数見られる。 眼前骨の後棘は後方に向かって長く、鰓蓋前骨後縁の上の棘も長い。 また、背びれの基底は長く、棘部と軟条部の間に欠刻は見られないほか、胸びれの下の1軟条は遊離している。 底性の魚で、水深10~55m程の沿岸や内湾の砂泥底などに生息しているが、水深150m程の大陸棚の斜面などでも見られる。 遊泳する時には胸びれを広げて泳ぎ、小型の甲殻類や節足動物などを食べる。 ヒメオコゼは他の魚に混じって底曳き網などで獲られ、地域によっては食用に利用されている。 白身の魚で、煮つけ、汁もの、唐揚げなどに利用されるが、背びれの棘には毒があり、刺されると傷む。 フサカサゴ科の魚類へ / このページの先頭へ |