オニオコゼ カサゴ目・フサカサゴ科 |
標準和名 | オニオコゼ (鬼虎魚) | |||
分 類 | カサゴ目・カサゴ亜目・フサカサゴ科・オニオコゼ亜科・オニオコゼ属 | |||
学 名 | Inimicus japonicus | |||
英 名 | Scorpionfish | |||
分 布 | 日本から朝鮮半島、南シナ海など | |||
生息環境 | 海底の砂泥底など | |||
全 長 | 20~25cm 程度 | |||
別名・地方名 | オコゼ、オコジ、オコジョ、アカオコゼ、ヤマノカミなど | |||
備 考 | 背びれ・16~18棘6~7軟条、しりびれ・2棘9~10軟条、側線孔・15~16 | |||
オニオコゼは千葉辺りより南の太平洋と新潟県より南の日本海や東シナ海、南シナ海などに分布しているフサカサゴの仲間で、沿岸での釣りなどでもかかることがある。 体色は茶褐色や暗褐色などで、体の前方は縦扁するが、後部は側扁している。 鱗はなく、体やひれには多くの皮弁があり、海草が付いているようにも見える独特の体をしている。 口は斜め上に向かって大きく、背びれの基底は長い。 背びれには棘があるが、この棘の間の膜は深く切れ込んでいる。 また、この背びれの棘には、他のオコゼのように毒があり、刺されると腫れを伴って激しく痛む。 水深10m程の沿岸の浅場から水深200メートル程のやや深い海底に生息し、深いところにいるものは体色が赤っぽいものや黄色のもの多く、大きいものでは30cm程に成長する。 ほとんど泳ぎ回ることなく、砂泥底や砂礫底にじっとしていることが多く、小魚などを待ち伏せして、大きな口でひと飲みにしてしまう。 イカやエビなども食べるが、オニオコゼの独特の体つきは、海底の岩などに擬態するのにかなり役立っている。 また、胸びれ下部の二本の軟条はほとんど遊離していて、獲物に近づいたりするときは、この軟条を足のように使ってゆっくりと移動する。 産卵期は5月から8月で、雌の方が大きくなる傾向がある。 寿命は比較的長く、飼育下では10年以上生きると言われている。 オニオコゼは見た目は悪いが背びれ以外には毒はなく、白身でかなり美味しいものとされている。 刺し網や底引き網、釣りなどで漁獲され、刺身や吸い物、煮つけなどにされるが、現在は高級魚として扱われていて、地域によっては養殖もされている。 また、 海水浴が出来そうな浅場にも生息していることがあるので、うっかり触ったりすると危険である。 フサカサゴ科の魚類へ / このページの先頭へ |