ショートホーン
スカルピン

ショートホーン・スカルピン カサゴ目・カジカ科



ショートホーンスカルピン


ショートホーンスカルピン 1ショートホーンスカルピン 2ショートホーンスカルピン 3

標準和名 ショートホーン・スカルピン
分 類 カサゴ目・カジカ科
学 名 Myoxocephalus Scorpius
英 名 Shorthorn sculpin
分 布 北大西洋や北極海の一部
生息環境 沿岸や内湾など
全 長 25~30cm 程度
備 考 背びれ・7~11棘13~19軟条、しりびれ・9~15軟条
ショートホーン・スカルピンは、アメリカ合衆国北部からカナダのハドソン湾、グリーンランドからバレンツ海、北海やバルト海など、北大西洋の寒い海域に分布しているカジカの仲間で、北極海の一部にも分布している。

頭部は大きくて縦扁し、多数の棘がある。
眼は大きて、口も大きい、
尾びれの後ろ縁は丸く、体は後方へ向かうほど側扁している。

体色には変化があるが、背側はふつう緑色を帯びたような褐色のような色合いで、腹側は赤味を帯びていて、白い斑がある。
また、胸びれ上部には、しばしば暗色と明色の斑が見られる。

ショートホーン・スカルピンは、沿岸や内湾の岩のある砂底や泥底などに生息しているが、海藻の間でも見られる。
また、水深450m辺りにも生息していて、大きいものでは全長50cmを超え、最大のものは60cm程になると言われている。

魚類のほか、甲殻類や多毛類などの底性動物を食べるが、あまり動きまわることなく、獲物を待ち伏せしている。

産卵期は12~3月頃で、この時期の雄の腹部は深い赤色になる。
雌は岩の間などに産卵し、雄は卵を守る習性がある。
卵は、水温によって5~12週間ほどで孵化する。

尚、国内にも分布している同科のオクカジカ(Myoxocephalus jaok)の英名が「Shorthorn sculpin」とされていることがあるが、本種とは別種である。


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