キホウボウ

キホウボウ カサゴ目・キホウボウ科



キホウボウ


キホウボウ 1キホウボウ 2キホウボウ 3キホウボウ 4

標準和名 キホウボウ
分 類 カサゴ目・キホウボウ科・キホウボウ属
学 名 Peristedion orientale
分 布 日本や東シナ海など
生息環境 大陸棚など
全 長 17~19cm 程度
別名・地方名 オニギス、オニゴンゼ、ツノカナガシラなど
キホウボウは日本から黄海、東シナ海などに分布する深海性の魚で、国内では、主に本州中部辺りから南で見られる。

体は硬い骨質の板で覆われ、頭部は大きく、尾柄に向かっては細くなっている。
胸びれ下部の2本の軟条は遊離していて、吻からは2本の突起が棘のように伸びている。
体色は黄褐色や淡褐色など、赤っぽい色をしていて、下顎には、枝分かれした3対のヒゲがある。

キホウボウは深海性の魚で、水深120~350m程の大陸棚に生息しているが、200~300m辺りで多く見られる。
底性の魚で、砂底や砂泥底を好み、水深500m辺りでも見られる。

移動するときは、遊離している胸びれを指のように使って、海底を這うように移動する。
吻から伸びた突起で砂底を掘り起こし、隠れている甲殻類などの底性動物を食べる。

キホウボウは底曳網で他の魚と共に漁獲されるが、国内では、ヒゲキホウボウと共にもっともふつうに見られ、時に多く漁獲されることがある。
体が硬くて小さいこともあり、ふつうは食用に利用されないが、から揚げなどで食べることはできる。

尚、キホウボウはホウボウと同じホウボウ科ではなく、カサゴ目キホウボウ科に属しているが、スズキ目に新たにキホウボウ科を設け、スズキ目キホウボウ科とする場合もある。


キホウボウ科の魚類へ / このページの先頭へ