セミホウボウ カサゴ目・セミホウボウ科 |
標準和名 | セミホウボウ | |||
分 類 | カサゴ目・セミホウボウ亜目・セミホウボウ科・セミホウボウ属 | |||
学 名 | Dactyloptena orientalis | |||
英 名 | Oriental flying gurnardsem | |||
分 布 | 日本を含む太平洋やインド洋など | |||
生息環境 | 沿岸のサンゴ礁域や岩礁域など | |||
全 長 | 20cm 程度 | |||
別名・地方名 | ソコトビ、ツバクロ、アカトビノオ、サングシ、サンコシなど | |||
備 考 | 背びれ・7棘9軟条、しりびれ・6~7軟条 | |||
セミホウボウは、日本から東シナ海、南シナ海を経て、アラフラ海や珊瑚海、ミクロネシアなどの西太平洋に分布しているカサゴ目の海水魚で、ハワイ諸島やライン諸島などの中部太平洋にも分布している。 インド洋にも分布していて、紅海を含むアフリカ東海岸からオーストラリア西海岸まで広く見られ、国内では、主に本州中部辺りより南で見られる。 体はやや縦扁していて、甲板状の鱗に覆われている。 頭部は大きく、硬い骨板で覆われていて、ホウボウと同様、胸びれは大きく、後端は尾びれまで達している。 背びれの第1、第2棘は分離していて、第1棘は著しく伸長している。 また、側線はなく、舌顎骨を用いて音を出すことができる。 体色は、灰色がかった茶色のような色合いで、濃茶色や黒褐色などの斑が散在している。 胸びれにも暗色の斑が散在しているほか、ひとつの大きな眼状斑あり、この斑は幼魚でははっきりとしている。 普通は20cm程度だが、大きいものでは40cm程に成長する。 セミホウボウは沿岸のサンゴ礁域や岩礁域に生息していて、水深100m辺りまで見られるが、水深10m程の浅い内湾や河口などにも生息している。 底性の魚で、砂底や泥底などを好み、主に甲殻類や底性の無脊椎動物などを食べるが、小魚や貝類なども食べる。 海底では胸びれの一部を使って這うように移動し、砂底を探って獲物を探し出す。 泳ぐときには、大きな胸びれを広げて、海底から少し上を滑空するように遊泳するが、速く泳ぐときには、胸びれをたたんで泳ぐ。 また、外敵にであったり、危険を感じたりすると胸びれを大きく広げて威嚇するが、胸びれの一対の斑は、大きな目玉模様になっている。 セミホウボウは広く流通することはないが、食用に利用されている。 ホウボウ程は美味しいないとされているが、白身の魚で煮つけなどに利用される。 尚、セミホウボウ科はカサゴ目に属しているが、独立したセミホウボウ目とされることもある。 セミホウボウ科の魚類へ / このページの先頭へ |