マツカサウオ キンメダイ目・マツカサウオ科 |
標準和名 | マツカサウオ (松笠魚) | |||
分 類 | キンメダイ目・マツカサウオ科・マツカサウオ属 | |||
学 名 | Monocentris japonica | |||
英 名 | Knight Fish / Armor Fish / pinecone fish / Pinapple fish | |||
分 布 | 日本や太平洋、インド洋 | |||
生息環境 | 沿岸の岩礁域など | |||
全 長 | 15cm 程度 | |||
別名・地方名 | ヨロイウオなど | |||
備 考 | 背びれ・4~6棘11~12軟条、しりびれ・10軟条 | |||
マツカサウオは独特の鱗をもった魚で、北海道より南の日本や朝鮮、西オーストラリア沿岸のほか、東シナ海には多く、インド洋にも分布している。 体色は淡黄色や黄褐色で、体は強く側扁している。 体つきはピラニアに似たような感じもするが、鱗は大きくて硬く、全体に鎧に着ているような、特長のある体をしている。 この外観がマツの実に似ていることから「マツカサウオ」と呼ばれているが、英名では「Armor Fish」のほか、パイナップルの実を思わせることから「Pinapple fish」と呼ばれることもある。 この鱗はかなり強靭であるが、各うろこの中央には、さらに後方に向かう棘がある。 頭部に鱗はないが、特徴的な隆起線が見られる。 また、背びれには皮膜で繋がらない5~7本の大きな棘があり、腹びれにも一本の大きな棘がある。 いずれの棘も強力で、外敵などに対して一層の武器となっている。 マツカサウオは特徴的な体つきのほか、発光する魚としても知られている。 下あごの先端直後に一対の発光器があり、ここに発光バクテリアが多数共生していることによって光を放っている。 暗いところで見ると青白く光っているのが分かるが、これはチョウチンアンコウなどのように餌を惹きつける役目をしているのではないかと考えられている。 沿岸部のやや深い岩礁域から大陸棚に生息するが、幼魚は沿岸の浅いところでも見られる。 昼間は岩の割れ目などに潜んでいて、夕方や夜になると活動する。 エビなどの甲殻類を主に食べるが、硬いからだの所為か、泳ぎは鈍い。 マツカサウオは姿に似ず、白身で美味しいものとされている。 底引き網などで漁獲されるが、包丁が通らないほど鱗が硬い所為か、主にかまぼこなどの原料にされる。 また、乾燥させて置物などの装飾品にされるほか、特徴的な体つきをしているので、水族館などでもよく見かけられる。 マツカサウオ科の魚類へ / このページの先頭へ |