クラウンローチ コイ目・ドジョウ科 |
標準和名 | クラウンローチ | |||
分 類 | ドジョウ科・アユモドキ亜科・クロモボティア属 | |||
学 名 | Chromobotia macracanthus / Botia macracantha / Cobitis macracanthus | |||
英 名 | Clown loach | |||
分 布 | インドネシア | |||
生息環境 | 河川や氾濫源など | |||
全 長 | 15~20cm程度 | |||
クラウンローチはドジョウの仲間で、インドネシアのスマトラ島とボルネオ島などに自然分布している。 体は側扁していて、体高が高く、一見するとドジョウのような印象はない。 背側は弧を描いているが、腹側は直線的で、ずんぐりとしたレッドフィン・ボティアやアユモドキのような体つきをしている。 頭部は比較的大きく、唇は厚く、口は下方に開いている。 上顎に2対、下顎に2対のヒゲがあるが、下顎のものは見えにくい。 また、鱗はなく、大きいものでは全長30cmを超える。 体色はオレンジ色を帯びていて、胸びれや尾びれもオレンジ色で、尾びれは二叉している。 体側には3本の横帯があり、この内のひとつは眼を通り、ひとつは背びれの前部から胸びれ後部にかけて、後の一本は、背びれからしりびれに掛かっている。 英名のまま「クラウンローチ」と呼ばれているが、オレンジ色と黒色の体色が、「Clown(道化師)」を思わせることから名付けられている。 クラウンローチは、河川などに小さな群れで生息しているが、雨季の洪水で現れる氾濫源などにも進出する。 警戒心が強く、普段は岩陰や植物の間、沈下した倒木の陰などに隠れていることが多い。 また、眼の下には眼下棘があり、危険を感じたりすると棘を出して身を守り、刺されると痛む。 底性の魚で、甲殻類や水生昆虫、ワーム類などを食べる。 体の大きいものは小型の魚類なども食べ、繁殖期は雨季のはじめに見られる。 この他、クラウンローチが食用に利用されるかは分からないが、時に観賞用に利用されることがある。 飼育下では、水槽の底で体を横にして眠る姿が観察されるが、自然下でもこのような姿が見られるかも分からない。 ドジョウ科の魚類へ / このページの先頭へ |