アカヒレ コイ目・コイ科 |
標準和名 | アカヒレ | |||
分 類 | コイ目・コイ科・タニクチス属 | |||
学 名 | Tanichthys albonubes | |||
英 名 | White Cloud Mountain minnow | |||
分 布 | 中国広東省やベトナム北部など | |||
生息環境 | 小川や池など | |||
全 長 | 2~3cm 程度 | |||
備 考 | 背びれ・2~3棘6~7軟条、しりびれ・3棘7~9軟条 | |||
アカヒレは中国広東省や香港の一部などに分布しているコイ科の淡水魚で、ベトナム北部にも分布している。 大きいものでは全長4cm程に成長するが、ふつうは2cm程度のものが多い。 体は細長くて側扁し、眼は大きく、下顎は上顎よりもやや突出している。 雄の体は全体に細長いが、雌は膨らみのある腹部をしている。 また、雄の背びれとしりびれは幅広く扇形をしているが、雌では三角形で楔型をしている。 体色は銀白色や銀緑色、褐色がかった銀白色のような色合いで、光沢がある。 体側には尾柄まで伸びる条線があり、尾びれの基部には目立つ暗色の丸い斑が見られる。 また、背びれや尾びれは赤っぽく、尾びれには特徴的な大きな赤い斑があり、これが和名になっている。 アカヒレは水の澄んだ小川や池などに生息していて、川では流れの緩やかなところで見られる。 中層から上層にかけて小さな群れで生活していて、主に動物プランクトンや水草、落下昆虫やカエルの卵、魚卵などを食べる。 アカヒレは低水温にも強く、5℃の低温でも生き延びることができると言われていて、飼育下では5年以上の寿命があるとも言われている。 英名の「White Cloud Mountain」は発見地である中国の白雲山に由来しているが、中国では河川の汚染や開発などのため、自然下のものは既に絶滅したと考えられていて、現在はベトナム北部だけに分布していると考えられている。 このほか、アカヒレは飼育が比較的容易なことから観賞用に利用されていて、いくつかの品種もつくられている。 また、実験用にも利用されているほか、オーストラリアや南米のコロンビア、アフリカのマダガスカルなどに導入されている。 コイ科の魚類へ / このページの先頭へ |