コリドラス・デュプリカレウス ナマズ目・カリクティス科 |
標準和名 | コリドラス・デュプリカレウス | |||
分 類 | ナマズ目・カリクティス科・コリドラス亜科・コリドラス属 | |||
学 名 | Corydoras duplicareus | |||
分 布 | 南米のネグロ川上流域 | |||
生息環境 | 流れのある砂底や砂利底など | |||
体 長 | 4~5cm 程度 | |||
「コリドラス」は南米に広く分布する小型のナマズ類で、非常に種類が多く、200種程いると考えられている。 コリドラス・デュプリカレウスは、南米のネグロ川上流域に自然分布するナマズの仲間で、全体にずんぐりとした体つきをしている。 体は楕円形で、頭部は大きく、顎にはヒゲがある。 体高は高く、背びれの起部がもっとも高い。 脂びれがあり、尾びれは大きく、深く湾入している。 また、体は雌の方が大きい。 体色は白色や肌色、オレンジ色を帯びたような色合いで、背びれから尾柄にかけての背面には黒い帯があり、頭部にも眼を通る黒い帯がある。 また、頭部から背びれの起部にかけては赤っぽいが、各ひれには斑や縞などは見られない。 本種は、一見して同属のコリドラス・アドルフォイなどとはよく似ていて、別名・ハイバンド・アドルフォイと呼ばれることもある。 アドルフォイとの違いは、デュプリカレウスの方が、背側に見られる黒い帯が広く、赤っぽい斑も濃いなどとされているが、外見だけで判別するのは大変難しい。 底性の魚で、流れのある砂底や砂利底などを好み、昼間に活動する。 群れで生活していて、ワーム類や堆積した泥の中の有機物や微生物などを食べる。 ところで、コリドラス・デュプリカレウスの繁殖は他のコリドラスと同様、雄が雌に対して腹を向けて泳ぎ、雌は雄の生殖口から精子を吸い取るという、変わった繁殖行動をすることが知られている。 本種も同様で、雌が吸い取った精子は、腸管を経由して腹びれの間に抱えられた卵に放出して受精が行われる。 寿命は3~5年程度と言われているが、飼育下ではふつう長くなる。 この他、コリドラス・デュプリカレウスは、体が小さいこともあり、食用には利用されないが、観賞用に利用されることがある。 カリクティス科の魚類へ / このページの先頭へ |