パールム(ジャイアント・パンガシウス) ナマズ目・パンガシウス科 |
標準和名 | パールム (パールン / ジャイアント・パンガシウス) | |||
分 類 | ナマズ目・ギギ上科・パンガシウス科 | |||
学 名 | Pangasius sanitwongsei / Pangasius bean | |||
英 名 | Giant Pangasius / Paroon Shark / Pangasid-catfish / Pla Thepa | |||
分 布 | 東南アジア | |||
生息環境 | 大きな河川やその支流など | |||
全 長 | 1~2m 程度 | |||
保護状況 | 国際自然保護連合(IUCN)レッドリスト・絶滅危惧種(CR) | |||
パールム(パールン)はメコンオオナマズと並ぶ大型のナマズで、カンボジアやタイ、ラオス、ベトナム、中国雲南省などに分布している。 英名のまま、ジャイアント・パンガシウスと呼ばれることがあるが、一見するとサメのような体つきをしていることから、「Paroon Shark」と呼ばれることもある。 頭部は幅広くて縦扁しているが、体は側扁している。 口ヒゲは2対で短いが、大型のものではより短いか消失している。 背びれは体の前の方にあり、吻から背びれの起部にかけては傾斜している。 尾びれは大きくて二叉していて、背びれや胸びれ、腹びれの先は長く伸びている。 また、背びれの基底は短く、体後方には脂びれがある。 体色は鈍い銀色のような色合いで、背側は暗い褐色や黒っぽい色をしている。 各ひれにも黒っぽい部分があり、脂びれも黒っぽい色をしている。 同科のメコンオオナマズとはよく似ていて、大きいものでは、全長3m、体重300kg程に成長する。 パールムは、メコン川やチャオプラヤ川のような大きな河川やその支流などに生息していて、底層から中層辺りで見られる。 魚類や甲殻類などを食べるが、大きな固体は流れてきた鶏や犬の死体を食べることもある。 遊泳力があり、季節により長い距離を移動し、産卵は、雨季のはじまる直前に見られる。 寿命などは分かっていないが、近縁のメコンオオナマズは10~15年と言われていて、これと同程度ではないかと考えられている。 パールムは白身の魚で、美味しいものとして食用として利用されているが、乱獲や生息地の開発や汚染などによって、生息数が激減している。 現在、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに絶滅危惧種(CR)として指定されているが、更なる個体数の減少が心配されている。 パンガシウス科の魚類へ / このページの先頭へ |