マダラロリカリア

マダラロリカリア ナマズ目・ロリカリア科



マダラロリカリア


マダラロリカリア 1マダラロリカリア 2マダラロリカリア 3マダラロリカリア 4

標準和名 マダラロリカリア
分 類 ナマズ目・ロリカリア科・ロリカリア亜科・マダラロリカリア属
学 名 Pterygoplichthys disjunctivus / Liposarcus disjunctivus
英 名 Vermiculated sailfin catfish / Suckermouth armored catfishes
分 布 アマゾン川水系
生息環境 河川の中流から下流域など
全 長 50~70cm 程度
別名・地方名 プレコなど
備 考 背びれ・10~14軟条、しりびれ・3~5軟条
マダラロリカリアはアマゾン川水系のマデイラ川に自然分布しているナマズ目の淡水魚で、別名・プレコとも呼ばれている。

体は長く、縦扁している。
吻は尖っていて、口は下方に開き吸盤状になっている。
各ひれはいずれも大きいが、特に尾びれは大きくて、後縁はわずかに湾入している。

体色は、ひれを含めて黒褐色や暗褐色で、全体が淡色とのまだら模様になっている。
各ひれにも体と同じ多数の斑があり、一対の口ひげがある。

底性の魚で、河川の中流から下流域の水深の浅い転石周りや水草の茂るところに生息し、吸盤状の口で付着藻類やデトリタス、底性動物などを食べる。

マダラロリカリアは南米が原産地だが、国内でも沖縄などで定着している。
これは観賞用などとして飼育していたものが放流され、定着したものと考えられているが、在来種や環境への影響が懸念されている。
また、マダラロリカリアは熱帯から亜熱帯性の淡水魚だが、水質汚濁にも比較的強いほか、酸素の少ないところでも空気呼吸が出来るため、生息域の拡大も心配されている。

現在は外来生物法によって要注意外来生物に指定されているが、国外でもシンガポールやフィリピン、プエルトリコなどに移入定着していて、比較的多く定着しているアメリカ合衆国のフロリダ半島では、同様の問題が懸念されている。


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