ヒメ ヒメ目・ヒメ科 |
標準和名 | ヒメ (比女、姫) | |||
分 類 | ヒメ目・ヒメ亜目・ヒメ科・ヒメ属 | |||
学 名 | Hime japonica / Aulopus japonicus | |||
英 名 | Japanese aulopus | |||
分 布 | 西太平洋から中部太平洋など | |||
生息環境 | 大陸棚の縁など | |||
全 長 | 15~25cm 程度 | |||
別名・地方名 | トラハゼ(高知)、トンボハゼ(和歌山)、アカエソ(京都)、ホトトギス(富山)、その他・オキハゼ、スミウオなど | |||
備 考 | 背びれ・15~17軟条、しりびれ・9~10軟条 | |||
ヒメは日本各地から韓国、台湾、東シナ海などの西太平洋に分布している海水魚で、フィリピンやニューカレドニアなどのほか、ハワイ諸島などの中部太平洋にも分布している。 体は細長い円筒形で、吻は尖った感じで口は大きい。 背びれは体前方にあり、胸びれ基底の上方ではじまり、この部分がもっとも体高が高い。 また、背びれは高くて基底が長く、尾びれは二叉している。 体色は全体に赤味を帯びているが、腹側は白っぽい。 体側には、比較的大きな赤い斑が縦列していて、背側には暗赤色の斑が四つほど見られる。 また、各ひれにも赤い斑が散在しているほか、側線は直線状で、鱗は薄くて剥がれやすく、脂びれがある。 一見すると同じヒメ科のエソダマシ(Leptaulopus damasi / Aulopus damasi)とよく似ているが、ヒメの側線鱗数は40~46で、エソダマシの35~37に比べて多く、エソダマシの背びれ軟条数は14と少なくなっている。 また、体色もヒメに比べて暗い色合いで、吻長も長いなどの違いがある。 ホウボウなどと同じように、多くは水深100~200m程の大陸棚の縁の砂泥底などに生息しているが、水深500m程のところでも見られ、小魚や甲殻類、多毛類などを食べる。 ヒメは底引き網などで他の魚に混じって漁獲され、食用に利用されている。 マダイ釣りなどでもあがることがあり、唐揚げや干ものなどに利用されるが、小骨が多く、かまぼこなどの練り製品に利用されることが多い。 尚、ヒメ目の魚は、以前はハダカイワシ目に属していたが、現在は独立したヒメ目を形成している。 |