アークティックコッド タラ目・タラ科 |
標準和名 | アークティックコッド | |||
分 類 | タラ目・タラ科 | |||
学 名 | Boreogadus saida | |||
英 名 | Polar cod / Arctic cod | |||
分 布 | 北極海など | |||
生息環境 | 主に表層 | |||
全 長 | 25~40cm 程度 | |||
別名・地方名 | ポーラーコッド | |||
備 考 | 背びれ合計・42~57軟条、しりびれ合計・33~44軟条 | |||
アークティックコッドは北極海のほか、北太平洋のベーリング海やオホーツク海、北大西洋のノルウェー海などの冷たい海域に分布しているタラ科の海水魚で、英名で「Polar cod (ポーラーコッド)」と呼ばれている。 体は細長く、背びれは3基で、尾びれは湾入している。 体色は銀白色で、茶色や暗褐色の斑が散在している。 タラ科では小型で、大きいものは40cm程に成長するが、ふつうは25cm程度のものが多い。 表層性の魚で群れで生活しているが、水深400~900m程のところにも見られるほか、汽水域などでも見られる。 小型のものはプランクトンやアミ類などを食べるが、大きいものはエビやカニなどの甲殻類を食べる。 水温が0~4℃の環境を好むが、流氷の下や隙間などでも見られる。 この時、流氷のある周辺の海域の水温は0℃を下回ることもあるが、アークティックコッドは血液の中に不凍タンパク質をもっていて、体が凍りつくようなことはない。 カナダ北部の北極海域では毎年晩秋から初冬にかけて産卵が見られ、雌は直径1.5mm程度の卵を産む。 アークティックコッドはトロール網などで獲られ、ロシアなどでは食用に利用されている。 また、北極周辺に生息するイルカやアザラシ、海鳥などの餌となり、北極圏の生態を支える大切な魚にもなっている。 |