コブダイ ススズキ目・ベラ科 |
標準和名 | コブダイ (瘤鯛) | |||
分 類 | スズキ目・ベラ亜目・ベラ科・タキベラ亜科・ベラ属 | |||
学 名 | Semicossyphus reticulatus | |||
英 名 | ulgyhead wrasse / Asian sheepshead wrasse | |||
分 布 | シナ海や朝鮮半島など | |||
生息環境 | 沿岸の岩礁域など | |||
全 長 | 80cm~1m 程度 | |||
別名・地方名 | モイオ(北陸)、モブシ(関西)、その他・カンダイ、イザ、イラ(混称)、コブなど | |||
備 考 | 背びれ・12棘9~10軟条、しりびれ・3棘12軟条 |
コブダイは、日本や朝鮮半島、東シナ海などに分布している大型の海水魚て、南シナ海でも見られる。 国内では茨木、新潟辺りより南に分布しているが、瀬戸内に多いとされている。 しかし、温帯性で、沖縄地方では見られないとも言われている。 体は太くて側扁し、尾柄は高い。 吻端はとがり、口には硬くて大きな歯をもっている。 また、「タイ」と名前についているがベラ科に属していて、大きいものでは1m程にも成長する。 雌性先熟の性転換を行い、体長50cmを超える頃には額部にコブが張り出してきて、雄に性転換する。 しかし、雌の体は雄の半分ほどで、額部にはコブも張り出さない。 体色は赤紫や茶色などだか、幼魚では体側に白色の縦帯が1本見られ、背びれやしりびれの軟条部に黒斑があり、尾びれも黒っぽい。 コブダイは沿岸の岩礁域に生息し、甲殻類や貝類などを強力な顎で砕いて食べる。 雄は縄張りを持ち、ハーレムをつくって生活している。 産卵期は春季で、寿命は長く、自然下でも20年程の寿命をもつと言われている。 また、黒潮に乗って青森辺りまで北上することもあるが、死滅回遊魚とされている。 コブダイは大型になるため釣りの対象魚にもなっていて、食用にも利用される。 別名・「寒鯛(カンダイ)」とも呼ばれるように、冬季に美味しく、白身で刺身や鍋物、焼き物などに利用される。 |
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