アミチョウチョウウオ

アミチョウチョウウオ ススズキ目・チョウチョウウオ科

アミチョウチョウウオ

アミチョウチョウウオ 1

標準和名 アミチョウチョウウオ
分 類 スズキ目・スズキ亜目・チョウチョウウオ科
学 名 Chaetodon rafflesii
英 名 Latticed butterflyfish
分 布 日本や西太平洋、インド洋東部など
生息環境 岩礁やサンゴ礁域など
全 長 15cm 程度
別名・地方名 カーサー(沖縄)など
備 考 背びれ・12~13棘21~23軟条、しりびれ・3棘18~20軟条
アミチョウチョウウオはスリランカからオーストラリア北西部にかけてのインド洋東部や日本から南シナ海を経てサンゴ海やメラネシア、ポリネシアなどに分布しているチョウチョウウオの仲間で、国内では相模湾辺りから南で見られる。

体は卵形で強く側扁し、体高は高い。
吻は突き出ていて、口は小さく、背びれやしりびれの基底は長い。

体色は鮮やかな黄色で、吻から頭頂部にかけては青っぽい色をしている。
頭部には、眼を透る一本の黒い横帯が見られるが、各鱗は暗褐色で縁どられていて、名前のように、全体に網目模様のように見える。
また、幼魚では背びれ後端に黒斑ある。

レモンチョウチョウウオとは体色などが似ているが、レモンチョウチョウウオでは背びれ軟条部の一部が伸長し、体側には小さな黒斑が並んでいるが、アミチョウチョウウオのように網目模様には見えない。
また、チョウチョウウオとも似ているが、やはり体側の模様は網目模様になっていない。

また、同じような名前にアミメチョウチョウウオがいるが、こちらは体側の網目模様がいっそうはっきりとしているが、体色も違っていて、背びれの後ろ端としりびれの後ろ端から尾びれにかけては、三日月のようなオレンジ色をしているほか、尾びれにもオレンジ色の筋があるので見分けることができる。

アミチョウチョウウオは水深15m辺りまでの岩礁域やサンゴ礁域に生息していて、しばしばペアで見られる。
サンゴのポリープや多毛類などのほか、イソギンチャクや藻類なども食べ、繁殖はペアで行われる。

このほか、アミチョウチョウウオはふつう食用に利用されることはないが、他のチョウチョウウオのように、時に観賞用に利用されることがある。

●チョウチョウウオ科の魚へ
●このページの先頭へ