チョウハン ススズキ目・チョウチョウウオ科 |
標準和名 | チョウハン (長範) | |||
分 類 | スズキ目・スズキ亜目・チョウチョウウオ科・チョウチョウウオ属 | |||
学 名 | Chaetodon lunula | |||
英 名 | Raccoon butterflyfish / Crescent-masked butterflyfish / Lunule butterflyfish / Halfmoon butterflyfish / Moon butterflyfishKnobsnout parrotfish | |||
分 布 | インド洋や西・中部太平洋など | |||
生息環境 | 岩礁やサンゴ礁域など | |||
全 長 | 20~25cm 程度 | |||
備 考 | 背びれ・10~14棘20~25軟条、しりびれ・3;棘17~20軟条 | |||
チョウハンはチョウチョウウオの仲間で、日本から東シナ海、南シナ海を経て珊瑚海、ミクロネシアなどの西太平洋や、ハワイ諸島やライン諸島などの中部太平洋からアメリカ東海岸まで、太平洋に広く分布している。 国内では千葉辺りから南に分布しているが、オーストラリア西海岸からアフリカ東海岸まで、インド洋にも広く分布している。 体は強く側扁していて、体高が高く、丸い楕円形をしている。 吻は突き出ていて、口は小さく。 背びれやしりびれの基底は長く、尾びれの後ろ縁は丸い。 体色はオレンジ色を帯びたような黄色で、背側はやや暗く、体側には多数の暗色の斜めの縞がある。 英名では「Raccoon(アライグマ) butterflyfish」と呼ばれるが、頭部には眼を通る黒い帯が見られる。 また、その後ろには白色の帯があり、和名は、これが長範頭巾のように見えることから付けられている。 尾柄にも、ひとつの大きな暗色の斑があり、背びれから帯びれ、しりびれには、これを囲むように暗色の細い縞が見られる。 チョウハンは岩礁域やサンゴ礁域などに生息し、ウミウシなどの底生動物やサンゴのポリプ、藻類などを食べる。 ふつうは水深30m位までで見られるが、水深170m辺りでも観察されている。 普段は単独や小さな群れで生活していて、主に夜間に活動するが、幼魚は潮溜まりでも見られる。 また、繁殖はペアで行われ、長いものは9年程の寿命をもっている。 チョウハンは、ふつうは食用に利用されないが、体色が綺麗なことから、観賞用に利用されることがある。 |
●チョウチョウウオ科の魚へ ●このページの先頭へ |