クダゴンベ ススズキ目・ゴンべ科 |
標準和名 | クダゴンベ | |||
分 類 | スズキ目・ゴンベ科・クダゴンベ属 | |||
学 名 | Oxycirrhites typus | |||
英 名 | Longnose hawkfish | |||
分 布 | インド洋や太平洋など | |||
生息環境 | サンゴ礁域や岩礁域など | |||
全 長 | 10~13cm 程度 | |||
備 考 | 背びれ・10棘13軟条、しりびれ・3棘7軟条 |
クダゴンベは北緯32度辺りから南緯23度辺りにかけての太平洋やインド洋に分布しているゴンベ科の海水魚で、国内では相模湾辺りから南に分布しているとされている。 太平洋では西太平洋からアメリカ西海岸までの同緯度内に分布していて、インド洋のほか紅海でも見られる。 体は細くて側扁し、吻は細長くて突き出ていて、眼はやや大きい。 また、頭部の背縁は、吻端から背びれ基部にかけてほぼ直線的になっている。 背びれの棘条部は軟条部よりも長く、棘条部の鰭膜先端には小さな糸状の突起がある。 「ゴンベ」の名前は、この短い突起を「権兵衛」と呼ばれる江戸時代後期頃から大正時代頃まで流行った幼児の髪型に重ねて、「ゴンベ」と付けられている。 体色は淡い赤色で、体には赤色の帯が網目模様のように繋がっている。 この模様は一見してかなり目立つように見えるが、保護色の役目を果たしていて、枝サンゴなどの間に隠れていると、見つけるのが難しい。 底性の魚で、水深15~30m程度の岩礁域やサンゴ礁域に生息しているが、水深100m辺りまで見られる。 ウミトサカ類やヤギ類などの刺胞動物の群れの中に生息していて、小さな甲殻類などを食べる。 一夫一婦で、底性卵を産むと考えられていて、飼育下での寿命は3~5年程度。 クダゴンベは食用に利用されることはないが、体色がきれいなことから、観賞用に利用されることがある。 |
●ゴンベ科の魚類へ ●このページの先頭へ |