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ツチホゼリ スズキ目・ハタ科



ツチホゼリ


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標準和名 ツチホゼリ (土穿)
分 類 スズキ目・ハタ科・エピネフェルス属
学 名 Epinephelus cyanopodus
英 名 Speckled blue grouper / Purple rock-cod / Purple grouper
分 布 日本や西太平洋など
生息環境 沿岸の岩礁域など
全 長 50~70cm 程度
別名・地方名 タカミーバイなど
備 考 背びれ・11棘16~17軟条、しりびれ・3棘8軟条
ツチホゼリは東シナ海から南シナ海、アラフラ海やグレートバリアリーフ、ミクロネシアなどの西部太平洋の熱帯域に分布するハタ科の海水魚で、フィジー諸島やトンガ諸島辺りにも分布している。

オーストラリアのインド洋側では見られないとされているが、国内では小笠原や沖縄諸島のほか、南日本に分布している。

体は側扁し、ハタ類の中ではもっとも体高が高い。
体色は灰色っぽく、体側には小さな黒色の斑が散在している。
口は大きく、上顎の後ろは眼の後縁に達している。

尾びれの端は真っ直ぐで切れ込みはなく、胸びれと腹びれはほぼ同じ長さをしている。
また、個体差があって、尾びれなどの各ひれが黄色いものも見られる。

沿岸の岩礁域やサンゴ礁域などに生息し、砂底に多く見られ、水深150m辺りまで生息している。
海底から数メートル離れたところを泳いでいることが多く、小魚や甲殻類のほか、タコなどの頭足類も食べる。

大きいものでは全長が1mを超え、体重も17kg程に成長するものも見られ、大きいものほど深いところに多い。

ツチホゼリは定置網や刺し網などにかかったりするが、国内では漁獲量が少なく、地域的に消費される程度である。
しかし、釣りなどでもあがることがあり、白身で美味しいものとされ、刺身や塩焼き、鍋物などに利用される。
但し、ニューカレドニアのものはシガテラ中毒の報告もあるので、地域によっては注意が必要である。