キイロサンゴハゼ ススズキ目・ハゼ科 |
標準和名 | キイロサンゴハゼ | |||
分 類 | スズキ目・ハゼ亜目・ハゼ科・ハゼ科・コバンハゼ属 | |||
学 名 | Gobiodon okinawae | |||
英 名 | Yellow clown goby | |||
分 布 | 西太平洋やインド洋東部など | |||
生息環境 | 沿岸のサンゴ礁域など | |||
全 長 | 3~3.5cm 程度 | |||
備 考 | 背びれ・7棘10~11軟条、しりびれ・1棘9軟条 |
キイロサンゴハゼは、日本から東シナ海、南シナ海を経て、アラフラ海から珊瑚海などの西太平洋に分布している小型のハゼ類で、オーストラリア北西海岸などのインド洋にも分布している。 国内では、和歌山辺りから南で見られるが、主に琉球列島などに生息している。 体型は側扁し、吻は短くて丸みを帯びている。 尾びれの後ろ縁は丸く、体色は鮮やかな黄色で、体には斑や帯などは見られないが、頬には白色や青っぽい斑がある。 また、体表からは有毒の粘液を分泌し、捕食者から身を守っている。 名前のように、沿岸のサンゴ礁域などに生息していて、主にプランクトンを食べる。 水深15m辺りまで見られ、ミドリイシ属のサンゴの枝間などにいることが多い。 また、単独や5~15尾ほどの緩やかな群れをつくって生活しているが、互いの縄張り意識は強く、縄張りに入ってくる同種のものは激しく追い払う。 産卵は主に春頃に見られ、雌はサンゴの枝の間に、最大で1000個程の卵を産卵する。 雄は受精の後、卵を守る習性があり、卵は5日から一週間ほどで孵化する。 このほか、キイロサンゴハゼは雌性先熟の性転換を行うことが知られていて、はじめは全て雌として成熟するが、体の大きいものは雄へと性転換を行う。 しかし、キイロサンゴハゼは双方向の性転換を行うことも知られていて、雄ばかりで飼育など行うと、体の小さいものは雌へ性転換する。 キイロサンゴハゼは食用に利用されることはないが、体色がきれいなことから観賞用に利用されることがある。 |
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