イダテンギンポ ススズキ目・イソギンポ科 |
標準和名 | イダテンギンポ (韋駄天銀宝) | |||
分 類 | スズキ目・ギンポ亜目・イソギンポ科・ナベカ属 | |||
学 名 | Omobranchus punctatus | |||
英 名 | Muzzled blenny | |||
分 布 | 日本や朝鮮、台湾からインド洋など | |||
生息環境 | 海岸の岩礁や汽水域など | |||
全 長 | 10cm 程度 | |||
備 考 | 背びれ・11~13棘19~24軟条、しくびれ・2棘20~26軟条 |
イダテンギンポは、北西太平洋やインド洋の熱帯域などに分布しているイソギンポの仲間で、日本では東京湾から九州にかけて分布している。 体は細長くて側扁し、頭部も側扁している。 体色は灰褐色や灰赤色などで、腹面は淡い。 体の前半部分には、黒褐色の縦縞が数本見られ、鱗はなく、全体にぬるぬるとしている。 また、鰓蓋は開いておらず、穴状になっていて、背びれの棘部と軟条部の間には浅い欠刻が見られる。 ハゼ類に似た感じがしないでもないが、背びれは分かれていない。 海岸の岩礁や岸壁などに生息し、潮溜まりなどでも見られるが、大きな河の汽水域でも多く見られる。 大抵は岩陰や石の隙間などに潜んで顔だけを出しているが、名前のように、かなり素早く泳ぐことが出来る。 藻類や小型の甲殻類などを食べるが、餌をくわえると、素早く石の間や貝の中に隠れてしまう。 同属のクモギンポなどともよく似ているが、体の斑紋などで区別することが出来る。 また、トサカギンポと一緒に見られることも多いが、イダテンギンポはカキ殻を好んで棲みかとする習性があり、河口域などのカキ殻がたくさんあるようなところに特に多い。 卵もカキ殻の中に産み付けられることが多く、卵は孵化するまで雄が保護する習性がある。 普通は食用にすることはないが、から揚げなどにされることもある。 |
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