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ニジギンポ スズキ目・イソギンポ科



ニジギンポ


ニジギンポ 1ニジギンポ 2ニジギンポ 3ニジギンポ 4

標準和名 ニジギンポ (虹銀宝)
分 類 スズキ目・ギンポ亜目・イソギンポ科・ハタタテギンポ属
学 名 Petroscirtes breviceps
英 名 Dandy Blenny
分 布 西太平洋など
生息環境 浅い岩礁域など
全 長 8~11cm 程度
備 考 背びれ・10~12棘17~21軟条、しりびれ・2棘17~21軟条
ニジギンポは西太平洋や朝鮮などに分布するイソギンポの仲間で、国内では本州より南に分布し、南日本で多く見られる。

体は細長くて側扁し、体表には鱗がなく、ウナギのようにぬめりがある。
前鼻孔や下顎などに皮質の突起があり、口は小さく、やや下に開く。
下顎には大きな犬歯があり、鰓孔は小さい。

背びれは後頭部からはじまり基底が長く、背びれとしりびれは尾柄まで伸びている。
また、雄の尾びれの後端は湾入し、上下葉が伸びるが、雌では伸びない。

体色は斑のある褐色で、体側中央には暗褐色の縦帯があり、その上下には白色の帯が見られる。

浅い岩礁域に生息し、底性で内湾などにも生息している。
海草の繁茂するところに多く見られ、ホンダワラ等の海藻やゴカイ類などを食べるが、腹びれを藻類にかけて、ヨシノボリのように垂直になっていることもある。

産卵期は6~9月頃で、巻貝などの殻の内側に産卵する。

ニジギンポは定置網などに混ざることがあるが、食用には利用されない。