ヤエヤマギンポ ススズキ目・イソギンポ科 |
標準和名 | ヤエヤマギンポ | |||
分 類 | スズキ目・ギンポ亜目・イソギンポ科・ヤエヤマギンポ属 | |||
学 名 | Salarias fasciatus | |||
英 名 | Jewelled blenny | |||
分 布 | 太平洋やインド洋など | |||
生息環境 | 沿岸の岩礁域やサンゴ礁域など | |||
全 長 | 10~12cm 程度 | |||
備 考 | 背びれ・12棘18~20軟条、しりびれ・2棘19~21軟条 |
ヤエヤマギンポは、日本から東シナ海、南シナ海を経て、アラフラ海から珊瑚海、ミクロネシアなどの西太平洋を中心にサモアやトンガ辺りまで分布しているイソギンポの仲間で、国内では琉球諸島に分布している。 また、インド洋でも見られ、紅海を含め、アフリカ東海岸からオーストラリア西海岸まで、広く分布している。 体は細長くて側扁し、頭部も側扁している。 また、頭部は切り立ったような形で、唇は厚く、下唇には一対の突起がある。 眼の上には皮弁が見られるが、先は糸のように分岐している。 背びれの基底は長く、後頭部からはじまり尾びれの起部まで続いている。 腹びれは小さく、尾びれの後ろ縁は丸い。 体色は灰褐色や緑褐色のような色合いで、腹側は淡い色をしている。 体には暗色の横帯が何本か見られるほか白色の斑も散在していて、岩に溶け込むような模様をしている。 沿岸の浅い岩礁域やサンゴ礁域などに生息しているが、藻類の多い河口の瓦礫底などにも生息している。 水深8m位までの浅いところで見られ、幼魚は潮溜まりでも見られる。 岩や死んだサンゴなどに付いた付着藻類を食べるが、イソギンポの中では大型で、大きいものでは14cm程に成長する。 じっとしていることが多いが動きは素早く、危険を感じたりすると、岩陰などにサッと隠れてしまう。 また、縄張り意識が強く、普段は単独で生活している。 ヤエヤマギンポが食用に利用されるかは不明だが、藻類を食べることもあり、観賞用に飼育されることもある。 |
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