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バンテッド・エンゼルフィッシュ スズキ目・キンチャクダイ科



バンテッド・エンゼルフィッシュ


バンテッド・エンゼルフィッシュ 1バンテッド・エンゼルフィッシュ 2

標準和名 バンテッド・エンゼルフィッシュ
分 類 スズキ目・スズキ亜目・キンチャクダイ科・シテンヤッコ属
学 名 Apolemichthys arcuatus
英 名 Banded Angelfish / Bandit Angelfish / Black-banded Angel
分 布 中部太平洋など
生息環境 岩礁域など
全 長 18cm 程度
別名・地方名 ブラックバンド・エンゼルフィッシュ
備 考 背びれ・13棘17~18軟条、しりびれ・3棘18軟条
バンテッド・エンゼルフィッシュは、中部太平洋のハワイ諸島やミッドウェイ諸島、ジョンストン島などに分布しているキンチャクダイの仲間で、ブラックバンド・エンゼルフィッシュとも呼ばれている。

体は楕円形で、強く側扁している。
口は小さくて嘴状になっていて、背びれの基底は長く、尾びれの後ろ縁は丸い。

体色はやや黄色を帯びた白色や真珠のような色合いで、体側には多数の小さな白い斑点があり、全体では細い縦筋のように並んでいる。
眼の前から背びれ軟部背にかけて、はっきりとした黒色の縦帯あり、これが名前の由来になっているが、しりびれから尾びれにかけても、黒い帯が見られる。
また、体側の黒い帯から上の部分は褐色を帯びていて、背びれやしりびれ、尾びれの縁は白く縁取られている。

バンテッド・エンゼルフィッシュは主に岩礁域に生息しているが、サンゴ礁域でも見られる。
岩棚や洞窟の近くや、そこに隠れていることが多く、ふつうは水深25~50m辺りで見られるが、水深180m辺りでも観察されていると言われている。
水深10m程より浅いところでは滅多に見られないが、稀に海岸近くの浅場で見られることがある。

主に海綿類を食べるが、底性の無脊椎動物や藻類、魚の卵なども食べる。

このほか、バンテッドエンゼルフィッシュは観賞用に利用されることがある。