タテジマキンチャクダイ

タテジマキンチャクダイ ススズキ目・キンチャクダイ科

タテジマキンチャクダイ

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標準和名 タテジマキンチャクダイ (縦縞巾着鯛)
分 類 スズキ目・スズキ亜目・キンチャクダイ科・サザナミヤッコ属
学 名 Pomacanthus imperator
英 名 Emperor angelfish
分 布 日本や太平洋、インド洋など
生息環境 サンゴ礁や岩礁域など
全 長 30~40cm 程度
備 考 背びれ・13棘19~21軟条、しりびれ・3棘18~21軟条
タテジマキンチャクダイは相模湾辺りから南や沖縄、フィリピン、東インド諸島などの西・中部太平洋、インド洋などに分布しているサザナミヤッコの仲間で、大きいものでは全長40cm程に成長する。

体は強く側扁し、体高は高い。
体色は成魚と幼魚では著しく異なっていて、成魚では黄色い地に紺色やコバルト色の縦縞が何本も走っているが、幼魚では紺色の太い縞が体の後半部分で渦巻き状になっている。
成長するにつれて、渦巻状の帯びは縦縞に近づき、細くなっていく。
全長が10cm程度に成長すると成魚の斑紋になり、大きくなるにつれて縦縞の数も増えていく。

成魚では眼と胸びれ辺りに黒色や暗紺色の横帯があり、尾びれは黄色で、斑や縞は見られない。
また、背びれ軟条部の中央は糸状に伸びるが、インド洋に分布するものは、軟条部が伸びない。

やや沖合いの、水深20~50m程のサンゴ礁域や岩礁域に生息し、普通は単独で生活している。
群れはつくらず、海綿やホヤ、付着藻類などを食べる。

幼魚は黒潮に乗って、夏に本州の太平洋側などの浅場や潮溜まりなどでも見られるが、熱帯性の魚であるため、越冬することなく、ほとんど死滅してしまう。

食用になるが、タテジマキンチャクダイは体色などが綺麗なので、幼魚を観賞用として利用することの方が多い。

写真右下は幼魚。

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