ギンポ ススズキ目・ニシキギンポ科 |
標準和名 | ギンポ (銀宝) | |||
分 類 | スズキ目・ゲンゲ亜目・ニシキギンポ科・ニシキギンポ属 | |||
学 名 | Pholis nebulosa | |||
英 名 | Gunnel / Tidepool gunnel | |||
分 布 | 日本海沿岸など | |||
生息環境 | 沿岸の岩礁域など | |||
全 長 | 20~30cm 程度 | |||
別名・地方名 | カミソリ(大阪)、ナキリ(鳥取・富山)、ウミドジョウ(新潟・熊本)、カタナギ(仙台)、ガジナギ(青森)、その他・イタベラ、カミソリウオなど | |||
備 考 | 背びれ・76~83棘条、しりびれ・2~3棘35~42軟条 |
「ギンポ」はスズキ目ニシキギンポ科やイソギンポ科、ヘビギンポ科やベラギンポ科など、所謂ギンポ類の総称として使われることも多いが、本種はニシキギンポ科に属していて、日本海沿岸などに分布し、国内では北海道南部から長崎辺りにかけて分布している。 体は細長くて側扁し、体表には滑りがある。 背びれとしりびれの基底は長く、背びれは棘条だけで形成されている。 口は上向きで、腹びれは極めて小さい。 体色はオリーブ色や暗緑色、黄緑、褐色などで変化があるが、背びれの基底には一列に並ぶ暗色の斑が見られる。 また、吻を省いて、体は微細な円鱗で覆われている。 普通は水深20m位までの浅い沿岸の岩礁域に生息し、昼間は海藻や岩の間などに隠れていることが多い。 潮間帯や潮溜まりのほか、港湾などにも見られ、防波堤での釣りなどでも上がることがある。 産卵期は11~1月頃で、卵は海草に産み付けられるが、雄は卵塊を体で巻くようにして保護する習性がある。 ギンポは食用に利用され、関東などでは天ぷらの材料として重宝される。 |
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