テングハギ ススズキ目・ニザダイ科 |
標準和名 | テングハギ | |||
分 類 | スズキ目・ニザダイ亜目・ニザダイ科・テングハギ属 | |||
学 名 | Naso unicornis | |||
英 名 | Bluespine unicornfish | |||
分 布 | インド洋や太平洋など | |||
生息環境 | 沿岸の岩礁域など | |||
全 長 | 50~60cm 程度 | |||
備 考 | 背びれ・5~6棘27~30軟条、しりびれ・2棘27~29軟条 |
テングハギはニザダイ科に属している海水魚で、主に東シナ海や南シナ海、グレートバリアリーフなどの西太平洋やハワイ諸島などの中部太平洋のほか、紅海を含むインド洋にも分布している。 北緯35度辺りから南緯33度辺りにかけて分布していて、国内では駿河湾辺りよりも南で見られ、南日本で多く見られる。 体は側扁していて、体高は高い。 口は小さく、前頭部には角のような特徴的な突起をもっている。 鱗は微小で密生していて、皮膚は絨毛状になっている。 体色はふつう黒褐色や褐色をしているが、灰色を帯びたようなものも見られる。 尾柄は細く、尾柄の側面には2個の骨質板があり、その前方には湾曲した竜骨状の隆起が見られる。 また、尾びれは湾入していて、上下の後縁は糸状に伸びる。 ヒメテングハギに似ているが、ヒメテングハギの頭部の突起が口より前に突き出ているのに対して、テングハギの頭部の突起は口から前に出ることはない。 サンゴ礁や岩礁域などで小さな群れをつくって生息し、水深80m辺りのところまで見られる。 主にホンダワラのような藻類を食べ、幼魚は内湾の藻場や汽水域などでも見られる。 テングハギはほかの魚と共に追い込み漁などで獲られ、食用に利用されている。 刺身や塩焼きなどに利用され、美味しいものとされている。 但し、ニューカレドニアのものの中からはシガテラ中毒の報告があることから、食用に利用する場合、地域によっては注意が必要である。 |
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