スリースポット・グラミー ススズキ目・オスフロネムス科 |
標準和名 | スリースポット・グラミー | |||
分 類 | スズキ目・キノボリウオ亜目・オスフロネムス科 | |||
学 名 | Trichopodus trichopterus | |||
英 名 | Three spot gourami / Blue gourami | |||
分 布 | インドシナ半島からインドネシアなど | |||
生息環境 | 湖沼や池など | |||
全 長 | 10~15cm 程度 | |||
備 考 | 背びれ・6~8棘7~10軟条、しりびれ・9~12棘30~38軟条 |
スリースポットグラミーは、中国雲南省からタイやラオス、カンボジアやベトナムなどのインドシナ半島から、マレーシアやインドネシアに分布する淡水魚で、シルバー・グラミーなどと同じオスフロネムス科に属している。 体は長い楕円形で、強く側扁している。 口は小さくて斜め上に開き、吻は短い。 尾びれは湾入していて、上下は丸く、腹びれの一部は糸状に長く伸びている。 体色は青味を帯びたような銀灰色で、背びれや尾びれ、しりびれには、小さな黄色や青色の斑がある。 尾柄と体側中央には黒い斑があり、これに眼を入れると三つの斑(スリースポット)に見えることから名前が付けられている。 また、この斑は年齢と共に薄くなっていくが、環境が悪い場合なども斑は消えてしまう。 スリースポットグラミーは低地の沼地や湿地、運河などに生息し、浅くて流れの緩やかなところで生活している。 水生植物が繁茂する環境を好み、甲殻類や動物プランクトン、昆虫の幼虫などを食べるが、雨季には洪水で氾濫した森林などにも進出し、乾季になると元に所へ戻ってくる。 また、グラミーの仲間は、鰓の内側に空気呼吸をするための上鰓器官をもっているが、スリースポットグラミーも同様で、乾季の高水温と酸素不足にうまく適応している。 産卵期には、雄は浮き草の下などに泡でできた巣をつくり、雌を誘って産卵させる。 雌は500~1000個ほどの卵を産卵するが、産卵後、雄は雌を追い払い、卵を守る習性がある。 卵は1~2日程で孵化するが、仔魚は泳ぎ出すまでは巣にぶら下がっていて、雄はこの間も仔魚を守っている。 スリースポットグラミーは、分布域の地方では干物などの食用に利用されていて、インドやフィリピンなどにも移入されているが、国内では観賞用に利用されることがある。 |
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