ヘダイ ススズキ目・タイ科 |
標準和名 | ヘダイ (平鯛) | |||
分 類 | スズキ目・スズキ亜目・タイ科・ヘダイ亜科・ヘダイ属 | |||
学 名 | Rhabdosargus sarba / Sparus sarba | |||
英 名 | Goldlined seabream | |||
分 布 | 日本や西太平洋、インド洋など | |||
生息環境 | 沿岸の岩礁域など | |||
全 長 | 40~50cm 程度 | |||
別名・地方名 | ヒョオダイ(高知)、ヘイジダイ(松江)、スッポ(鹿児島)、シラタイ(和歌山)、セダイ(長崎県、宮崎県)、その他・シロダイ、セダイ、シロチヌ、キンダイなど | |||
備 考 | 背びれ・11~12棘13軟条、しりびれ・3棘11軟条、側線鱗数53~64 |
へダイは、朝鮮半島南部から南シナ海、オーストラリアなどの西太平洋域やインド洋などに広く分布しているタイの仲間で、日本では千葉辺りから南に分布している。 体は側扁し、体色は淡い青色を帯びたような銀白色であるが、黄色がかったような暗色の縦縞が、鱗に沿って何本も走っている。 一見してクロダイに似ているが、へダイの頭部は丸く、体色も白っぽい。 沿岸の岩礁域に生息しているが、幼魚や若いものは内湾や汽水域にも見られる。 成長したものは沖に出て行くが、クロダイよりも沖合いに見られることが多い。 小魚や甲殻類などの動物質を食べるが、海底を頭で掘って、貝類やゴカイ類なども食べる。 産卵期は4~6月頃で、直径1mm程度の浮性卵を産む。 また、クロダイと同じように、へダイは雄性先熟の性転換を行うことが知られている。 ほかの魚と共に定置網や刺し網などで漁獲され、刺身や塩焼き、フライやムニエルのほか、煮付けや鍋ものにもされる。 磯臭さがなく、白身で美味しいものとされている。 また、へダイを専門に釣ることはないが、磯のクロダイ釣りなどに混ざって釣れる。 名前の由来は、体が平たいことや、口が「へ」の字に見えることからなどと言われている。 |
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