アマノガワテンジクダイ ススズキ目・テンジクダイ科 |
標準和名 | アマノガワテンジクダイ (天川天竺鯛・プテラポゴン・カウデルニィー) | |||
分 類 | スズキ目・スズキ亜目・テンジクダイ科・テンジクダイ亜科・プテラポゴン属 | |||
学 名 | Pterapogon kauderni | |||
英 名 | Banggai cardinalfish | |||
分 布 | インドネシア | |||
生息環境 | 浅い岩礁域など | |||
全 長 | 5~8cm 程度 | |||
備 考 | 背びれ・8棘14軟条、しりびれ・2棘13軟条 | |||
保護状況 | 国際自然保護連合(IUCN)・絶滅危惧種(EN) |
アマノガワテンジクダイはインドネシアのバンガイ諸島に分布しているテンジクダイの仲間で、学名のままプテラポゴン・カウデルニィーと呼ばれることもある。 体は卵形で、背びれの基底は短いが、高く、腹びれやしりびれも同様に長い。 同科のマンジュウイシモチに似たような体つきをしているが、尾柄は細く、尾びれはフォークのように強く二叉していて、全体にかなり特徴的な体つきをしている。 体色も特徴的で、白地にはっきりとした三本の黒い横帯が入っている。 その内の一本は眼を通り、他のものは、第一背びれから腹びれと、第二背びれからしりびれにかけて入っている。 胸びれを除く各鰭には、黒色の帯と多数の小さな白い点があり、体側にも同様の点がまばらに見られる。 普通は水深2m程度の浅いサンゴ礁域や岩礁域などに生息しているが、水深15m辺りでも見られる。 主に夜間に活動し、昼間は枝サンゴの間や、体の小さい若いものはウニの棘の間などに隠れていることが多い。 また、群れで生活していて、カイアシ類や小型甲殻類などを食べる。 繁殖ははっきりとしたペアで行われ、群れから数メートルほど離れたところに、産卵のための縄張りが作られる。 産卵後、雌は別のペアーを組んで新たな繁殖を行うが、雄は口内で卵を守る習性がある。 卵は1週間ほどで孵化するが、その間、雄は採餌をすることはない。 アマノガワテンジクダイは食用に利用されないが、体型や体色が特徴的なことから、他のテンジクダイの仲間と同様、観賞用に利用されることがある。 この為、生息地では乱獲が行われ、現在は国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに絶滅危惧種(EN)として記載される状況になっている。 その反面、意図的に持ち込まれたものがバリ島やマレーシアなどの一部に定着しているなど、外来移入の問題も提起される複雑な状況にもなっている。 |
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