アオタナゴ

アオタナゴ ススズキ目・ウミタナゴ科

アオタナゴ

アオタナゴ 1アオタナゴ 2アオタナゴ 3アオタナゴ 4

標準和名 アオタナゴ
分 類 スズキ目・スズキ亜目・ウミタナゴ科・ウミタナゴ属
学 名 Ditrema viride Oshima
分 布 青森から九州など
生息環境 沿岸のアマモ場など
全 長 20~25cm 程度
別名・地方名 タナゴ、ギンタナゴなど
備 考 背びれ・9~11棘19~21軟条、しりびれ・3棘25~28軟条
アオタナゴは青森から九州にかけての日本各地に分布しているウミタナゴの仲間で、積丹半島辺りでも見られるとも言われている。

体は卵形で側扁していて、頭部の背縁は眼の上方でくぼんでいる。
口は小さく、両顎はほぼ同じ長さをしている。
また、背びれの棘条部は軟条部よりも低く、尾びれは浅く二叉している。

体色は銀白色で、背側は黄緑色や青緑色を帯びている。
眼から上顎の後縁付近にかけて1本の斜めに走る帯が見られるほか、側線は完全で、鱗は円鱗をしている。

ウミタナゴとはよく似ているが、アオタナゴの腹びれの基底には黒色の斑がなく、ふつうは背びれとしりびれの基底部後部には黒い筋があるので見分けることができる。

浅い沿岸域のアマモ場に多く見られ、甲殻類や多毛類などを食べるが、ウミタナゴ科の魚は胎生魚としてよく知られていて、アオタナゴも4~7月頃には30尾ほどの仔魚を産み、多いものでは80尾ほどを出産すると言われている。
生まれ出た仔魚は5~7cm程の長さがあり、すぐに泳ぐことができる。

アオタナゴは定置網などでほかの魚と共に漁獲され、食用に利用されている。
ウミタナゴと特に区別されることなく、煮つけや汁物、塩焼きなどに利用され、防波堤などでの釣りも行われている。

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